[絶版となっております]
尿失禁患者は、羞恥心や劣等感を抱いたり、尿失禁という現象とともに生きていくことにより心理的ストレスも大きく、尿失禁ケアでは患者の心理面へのサポートも重要となっています。本特集では、尿失禁ケア事例を取り上げながら、対象となる患者によって、また求めるアウトカムによって、どのようなアセスメントが有効であるか、現状におけるエビデンスを取り上げ、また、身体的なアセスメントだけでなく、心理面・社会面のアセスメントについてのエビデンスにも言及します。さらに、尿失禁のタイプ別に治療・ケアに関するエビデンスを取り上げ、その治療・ケアの有効性について、対象、方法、効果、さらには、リハビリテーションの有効性などを明確にします。
Editorial　小松　浩子　聖路加看護大学
尿失禁患者へのアセスメントに関するエビデンス　　　　　　　　　　　西村かおる　日本コンチネンス協会
尿失禁の治療・ケアに関するエビデンス
　　1）切迫性尿失禁　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 鈴木　康之　東京慈恵医科大学泌尿器科
　　2）腹圧性尿失禁　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 田中　純子　聖路加国際病院泌尿器科外来
　　3）溢流性尿失禁（糖尿病性神経因性膀胱等、非閉塞性を中心に）　 野崎　祥子　慶應義塾大学附属病院
　　4）機能性尿失禁　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 小泉美佐子　群馬大学医学部保健学科
患者の心理面へのケアに関するエビデンス　　　　　　　　　　　　　　田中マキ子　山口県立大学看護学部
リハビリテーションの効果に関するエビデンス　　　　　　　　　　　　小林　晴名　貢川整形外科病院
施設での集団的アプローチの有効性に関するエビデンス　　　　　　　　佐藤和佳子　山形大学医学部看護学科
尿失禁ケアへのEBNの実践
　　1）ケアを行っても尿失禁の改善が　　　　　　　　　　　　　　　小泉美佐子　群馬大学医学部保健学科
　　　なかなか認められない患者のケース
　　2）尿失禁による心理的ストレスが大きい患者のケース　　　　　　田中マキ子　山口県立大学看護学部
　　3）痴呆がある、在宅の患者のケース　　　　　　　　　　　　　　佐藤和佳子　山形大学医学部看護学科
連載
●EBN実践のための文献検索ガイド
松本　直子／河合富士美　聖路加看護大学図書館
●エビデンスをつくる看護研究
黒田　裕子／川島みどり　日本赤十字看護大学
●EBNのための統計の読み方
高木　廣文／林　　邦彦　新潟大学医学部保健学科
●くすりとエビデンス
別府　宏圀　東京都立北療育医療センターほか
学会・セミナーREPORT