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精神科入院患者の多くを占める統合失調症患者が、救急・急性期から3か月程度の入院で、地域で安定して生活できるようになるための看護・援助について詳述。
入院初期から社会復帰までに、看護師のみならず、 精神保健福祉士、保健師、作業療法士、臨床心理士などがどのようにかかわるべきか、具体的事例を用いて解説している。
目次
第1章 統合失調症とは
1 概念と定義 (中安信夫)
概念
定義
2 発病にかかわる因子 (中安信夫)
成因論一般
遺伝因の関与
心因の影響
病態生理
3 発病頻度と発病年齢 (中安信夫)
発病頻度
発病年齢
4 症状 (中安信夫)
病前性格
初期症状
急性期(極期)症状
慢性期(後遺)症状
5 経過と予後 (中安信夫)
経過
予後
6 亜型分類 (中安信夫)
第2章 生活安定への援助
1 治療法
薬物療法 (中安信夫)
治療薬剤の種類
抗精神病薬の選択
投与方法
副作用
精神療法 (中安信夫)
個人精神療法
集団精神療法
電気けいれん療法 (中安信夫)
電気けいれん療法の看護 (新島康夫)
作業療法 (堀田英樹)
作業療法とは何か
早期リハビリテーシヨンの観点から
「陽性症状の薬物療法,陰性症状の作業療法」の観点から
救急・急性期における作業療法の特徴
作業療法士と看護者との連携
その他の治療法 (中安信夫)
2 主な症状に対するケアのポイント (小林美子)
興奮
攻撃
幻覚・妄想
昏迷
拒否
強迫行為
第3章 経過に沿つた再適応への援助
1 入院治療開始まで (太田知子)
さまざまな診察依頼
搬送時の対応
行動制限について
2 急性期または入院初期
日常生活上の困難 (神岡清三郎,菊池千枝子)
睡眠の障害
摂食・飲水行動の障害
排泄の障害
清潔保持行動の障害
自己管理能力の障害
現実検討力の低下
治療の目標 (佐藤浩司)
入院時-治療の全体目標
急性期(休息期)
看護の目標 (神岡清三郎,菊池千枝子)
看護の方向性 (神岡清三郎,菊池干枝子)
生命を維持し十分な睡眠と休息がとれるようにする
基本的な生活リズムが回復するように援助する
時間・空間の見当識が回復し,治療の必要性が理解できるよう援助する
言語的交流が可能になるよう働きかける
看護の展開 (神岡清三郎,菊池千枝子)
自傷・他害の予防
休息・睡眠の確保
患者の気持ちをくみ取り言動による表現を促す
3 回復期初期(臨界期,虚脱期)
日常生活上の困難 (小松澤美代)
臨界期-保護室~個室の期間
虚脱期-大部屋
治療の目標 (佐藤浩司)
看護の目標(患者が目指す目標) (小松澤美代)
看護の基本姿勢 (小松澤美代)
看護の展開 (井上真理子)
作業療法の活用(早期作業療法) (小林正義)
回復期初期の作業療法
作業療法の実際
4 回復期8社会復帰準備期)
この時期の患者の状態 (坂田三允)
社会生活上予測される問題 (坂田三允)
生活リズム
食生活
服薬
対人関係
治療の目標 (佐藤浩司)
看護の目標と方向性 (坂田三允)
看護の目標
看護の方向性
看護の展開 (坂田三允)
規則的な生活リズムの獲得に対する援助
現在の状況の評価と回復への支援
分離不安と予期不安の対処への支援
退院を受け入れる家族への支援
退院後の病院との関係についての説明
精神保健福祉士(PSW)の役割と支援 (難波まき)
PwSの役割
PWSによる援助
保健師(PHN)の役割と支援 (太田知子)
精神障害者への保健師のかかわりの経過
病院における保健師の役割
回復期(社会復帰準備期)における保健師の役割と支援
作業療法士(OT)の役割と支援 (堀田英樹)
社会復帰準備期のかかわりの特徴
作業療法の役割
作業療法とコミュニケーシヨン技能一SSTとの相違点
社会復帰準備期における作業療法士の留意点
QOLの視点
臨床心理士(CP)の役割と支援 (木村里子)
われわれの実践
「好きなこと」がもつカ
仲間作りの援助
5 社会生活維持期
社会生活維持に必要な支援-総論 (佐藤浩司)
支援に必要なこと
デイケアにおける支援 (佐々木千鶴子,山中恵子,枝澤恵子)
精神科デイケアの役割
デイケアの運営
ライフサイクルとデイケア
デイケアの課題
地域保健師による支援 (林 優子)
地域で働く保健師の役割
生活機能障害に対しての早期適応と自立への援助
家族への支援と家庭環境を整える
社会資源の紹介と活用の援助
再発について理解し,予防と早期発見をする
精神保健福祉士(PSW)による援助 (難波まき)
PSWによる具体的援助
訪間看護師による支援 (太田知子)
精神科訪問看護の変遷
訪問看護の実際
今後の課題と展望
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.