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患者重視の医療が常識になるにしたがって,看護の現場のみならず,医療の現場においてもQOL(quality of life)への注目が集まっている.本書はQOL評価の方法を,質問票の作り方から評価・解析の実際まで,わかりやすく解説する.難解な統計の話は最小限に抑え,QOL評価の全体像を俯瞰した格好の入門書.
目次
1 はじめに
1章 はじめに
1.1 QOLとは何か
1.2 歴史的発展
1.3 なぜ,クオリティ オブ ライフを測定するのか
1.4 どのような臨床試験でQOLを評価すべきか
1.5 どのようにQOLを測定するか
1.6 測定尺度
1.7 結論
2章 測定尺度の原理
2.1 はじめに
2.2 尺度と項目
2.3 構成概念と潜在変数
2.4 指標変数と原因変数
2.5 単一の包括的質問と複数項目質問票
2.6 単一項目尺度と複数項目尺度
2.7 計量心理的尺度と項目応答理論
2.8 計量心理尺度と臨床計量尺度
2.9 十分条件と必要条件
2.10 判別・評価・予測の測定尺度
2.11 QOLの測定:指示項目と原因項目
2.12 結論
2 尺度の開発と検証
3章 スコアと測定法:妥当性,信頼性,感度
3.1 はじめに
3.2 内容的妥当性
3.3 基準関連妥当性
3.4 構成概念妥当性
3.5 信頼性
3.6 感度と反応性
3.7 結論
4章 複数項目尺度
4.1 はじめに
4.2 有意性検定
4.3 相関
4.4 構成概念妥当性
4.5 Cronbachのαと内的整合性
4.6 原因項目の意味
4.7 結論
5章 因子分析
5.1 はじめに
5.2 相関のパターン
5.3 パス図
5.4 因子分析
5.5 HADS質問票の因子分析
5.6 因子分析の利用
5.7 因子分析の適用:選択と決定
5.8 因子分析の前提
5.9 QOL研究における因子分析
5.10 因果モデル
5.11 結論
5.12 さらなる文献の紹介
6章 項目応答理論と特異項目機能
6.1 はじめに
6.2 項目特性曲線
6.3 ロジスティック・モデル
6.4 IRTモデル適用の際のコツ
6.5 テスト・デザイン
6.6 現代テスト理論(IRT)対古典的テスト理論(Guttman尺度)
6.7 その他の潜在特性モデル
6.8 特異項目機能
6.9 適応型テスト
6.10 結論
7章 質問票の開発とスコアリング
7.1 はじめに
7.2 一般的な重要事項
7.3 目標母集団の明確化
7.4 項目の作成
7.5 尺度作成
7.6 複数項目尺度のスコア化
7.7 質問の表現
7.8 質問票のプレテスト
7.9 妥当性検証のための方策
7.10 翻訳
7.11 フィールド調査
7.12 結論
3 QOLデータの分析
8章 横断分析
8.1 データのタイプ
8.2 2つのグループの比較
8.3 共変量の調整
8.4 分散分析
8.5 分散分析モデル
8.6 図の示し方
8.7 エンドポイント
8.8 結論
9章 経時データの探索的な解析
9.1 曲線下面積
9.2 グラフ(図)を用いたデータの表示(データのグラフ表示)
9.3 表を用いたデータの表示
9.4 報告
9.5 結論
10章 経時データのモデル化
10.1 準備
10.2 自己相関
10.3 反復測定
10.4 その他の状況
10.5 結論
11章 欠測データ
11.1 はじめに
11.2 欠測データの種類
11.3 なぜ欠測データが問題になるのか?
11.4 項目欠測
11.5 質問票中の項目欠測への対応
11.6 質問票欠測
11.7 質問票欠測への対応方法
11.8 コメント
11.9 結論
12章 質で調整した生存時間
12.1 はじめに
12.2 選好と効用
12.3 多属性の効用の測度
12.4 効用ベースの測定尺度
12.5 質調整生存年
12.6 Q-TWiST
12.7 感度分析
12.8 予後予測と経時変化
12.9 健康年当量
12.10 結論
4 QOL評価・分析の実際と解析結果の臨床的解釈
13章 臨床試験
13.1 はじめに
13.2 測定尺度の選択
13.3 コンプライアンス
13.4 QOL調査の管理
13.5 プロトコル作成に関するアドバイス
13.6 標準作業手順
13.7 サマリーとチェックリスト
14章 サンプルサイズ
14.1 はじめに
14.2 有意性検定,p値,検出力
14.3 サンプルサイズの推定
14.4 二群比較
14.5 参照集団との比較
14.6 同等性に関する研究
14.7 サンプルサイズ計算方法の選択
14.8 多重エンドポイント
14.9 結論
15章 実践と報告
15.1 はじめに
15.2 研究デザインに関する問題
15.3 データ解析
15.4 優れたグラフの要素
15.5 いくつかのエラー
15.6 報告のガイドライン
16章 臨床のための解釈
16.1 はじめに
16.2 統計的有意性
16.3 絶対値と経時的変化
16.4 閾値・割合
16.5 国民標準値
16.6 臨床的に意味のある最小の有意差(CMMD)
16.7 QOLの状態のインパクト
16.8 ライフイベントによる変化
16.9 エフェクトサイズ(効果量)
16.10 エフェクトサイズとメタアナリシス
16.11 患者内変動
16.12 Number Needed to Treat(NNT)
16.13 結論
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