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戦後,薬学の主流となった西洋医学は,合成化学を用いた対症療法にすぎない.一方,伊沢が提唱する「漢法」は,生体がもっている力を引き出す生薬療法である.半世紀以上にわたる著者のライフワークをまとめた.
目次
第一章 漢法綜覧
中(国)医学の発生とわが国への影響
では,あちら(西欧)の生薬療法とは何か
アロエとサフランと八ツ目鰻
生薬療法から有効成分主義への移行
中医学の歴史と漢法の違いについて
第二章
和法——中国医学や漢法と混同されやすいわが国,固有の生薬(きぐすり)療法
アルターナティブ・メディシンとしての和法
化学的領域からのアプローチ
薬理学的領域からのアプローチ
和法通史
縄文・弥生時代の和法——『古事記』の中にあらわれた大変サイエンティフィックな記録
飛鳥から奈良・平安朝期の和法——『医心方』『大同類聚方』『和妙抄』
江戸期の和法
明治期およびそれ以降に,西洋医学の影響で民間に流布し和法化した生薬類
Prelude of Traditional Japanese Medicine
第三章 用薬の発想——『傷寒論』読破のための序章
用薬法と薬禍・薬害死の発生
対象療法というカテゴリーにとどまる西洋医学の用薬法
吐法,下法,汗法
まとめ
第四章 『傷寒論』の解説
康治本『傷寒論』
第五章 鍼・灸概説——『医心方』巻二・鍼灸篇を軸にして
『医心方』巻二・鍼灸篇
『医心方』の経脈
経絡の証明と解剖
『本草綱目』にみる経絡
理学療法としての鍼・灸
『医心方』鍼灸篇に出てくる病名・症状名の略解
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