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PTSDは、災害によるトラウマを原因とするばかりでなく、暴力犯罪、性暴力、虐待、交通事故など、外傷的神経ショックを伴うあらゆる出来事を契機に起こりうる精神障害です。しかし、その研究の歴史は20年を超えておらず、関心の高さゆえの混乱も多いようです。本書は、研究先進国アメリカの執筆者をまじえ、PTSDとよばれる以前の歴史から今日までの研究成果を余すところなく収めた、わが国初の基準書です。
目次
■総論
I.精神科診断学体系におけるPTSD概念の位置づけ
II.biopsychosocialモデルとしてのPTSD
III.PTSDの疫学と診断測定スケール
■各論
I.生物学的基礎
A.PTSDにおける脳機能変化
B.PTSDにおける神経内分泌機能
C.ストレスと記憶
D.ストレスと睡眠
E.ストレスと免疫−そのメカニズムに対する考察
II.臨床的側面
A.災害前準備の原則と防災計画
B.阪神・淡路大震災後に行われた精神科救護所活動とPTSD
C.津波災害
D.犯罪被害者
E.地下鉄サリン事件
F.人質テロ事件
G.航空機事故と心的外傷
H.交通事故
I.熱傷患者
J.児童虐待
K.子どものPTSD
III.治療的側面
A.PTSDの薬物療法−次世紀に向けて
B.認知行動療法
C.力動的精神療法
D.児童期の虐待によるPTSDの治療
E.EMDR(眼球運動による脱感作と再処法)
F.地域精神保健対策とPTSD
G.災害救助業務に関連した心的外傷への治療的介入(警察官および消防士など)
IV.社会文化的側面
A.アジア社会とPTSD
B.日本社会における災害トラウマ
C.PTSDと補償−とくに産業精神医学の領域
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