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[絶版となっております]
排卵誘発剤の開発以来、社会的、倫理的諸問題とからみ、さまざまな議論をまき起こしてきた生殖補助医療は、体外受精児の初めての誕生から20年を経過し、現在ではかつて考えられなかったほどの著しい進歩を遂げました。本書では、生殖補助医療の定義や適応、倫理的側面、国内外の関連法規、各種疫学的データのほか、具体的な技術についても写真や図表を用いてわかりやすく解説しました。特に近年急速な発展をみた顕微受精では、精子完成以前の未成熟精子細胞を用いた妊娠の可能性など、不妊治療のトピックスも取り上げました。
目次
■総論
生殖医学史よりみた生殖補助医療
生殖補助医療技術(ART)の基礎
哺乳類における ART
ART 受精卵の細胞遺伝学
受精・着床機構の免疫学的側面
生殖補助医療の定義と種類
生殖補助医療の適用と要約
生殖補助医療の現状
生殖補助医療の問題点
卵巣過剰刺激症候群
流産、子宮外妊娠
周産期の異常
生殖補助医療の倫理的側面
生殖補助医療の関連法規
生殖補助医療の流れと将来への展望
■卵巣刺激法と採卵
自然周期採卵法
GnRH アナログ併用法
その他の卵巣刺激法
■精子・胚の処理と保存
精子回収法
精子処理方法と精子の quality
精子凍結保存・融解
卵、胚の quality
培養法、媒精法および受精・分割の判定
胚移植法と黄体補充療法
胚凍結保存
■生殖補助医療技術の実際
AIH、AID(配偶者間人工授精、非配偶者間人工授精)
GIFT(配偶子卵管内移植)
IVF-ET(体外授精-胚移植)
HIT(子宮鏡下卵管内授精)
ZIFT、PROST、TEST(接合子卵管内移植、前核期胚卵管内移植、分割期胚卵管内移植)
DIPI、DIFI、POST(直接腹腔内授精、直接卵胞内授精、腹腔内精子・卵移植)
assisted hatching
■顕微授精
顕微授精の実際
顕微授精の将来
顕微授精の安全性に関する基礎的検討
顕微授精における卵活性化機構
精子細胞を用いた ICSI の基礎的検討と問題点
造精機能障害に伴う精子の異常
■生殖補助医療の展開
未成熟卵の生殖補助医療への応用
卵成熟に関する卵胞内環境
未成熟卵の体外成熟の試み
トランスポート ART
■日本産科婦人科学会会告
Nakayama Shoten Co., Ltd.