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アルコール・薬物などの依存症患者にかかわる看護師は、ときに疲労し、絶望的な気持ちになることもある。患者を理解し看護を意義あるものにするためには、依存の形成過程や要因を押さえ、看護のポイントを知ることが大切である。
本書には、それらの実践的な知識に加え、回復者や自助グループの成功談なども盛り込まれており、看護の視点から患者を多角的に捉えた内容となっている。
目次
第1章 アルコール依存症
1 疾患の理解 (洲脇 寛)
疾病概念
臨床診断-ICD-10
アルコール依存症の成り立ち
経過と予後に影響する諸因子
飲酒実態とアルコール依存症の発症頻度
アルコール関連問題の広がリ-予防と早期介入の視点
2 治療と看護 (工藤 正)
アルコールとは
アルコール依存症者数
アルコール関連問題
急性アルコール中毒症状の治療と看護
離脱症状の治療と看護
依存症の治療と看護
3 再発予防と社会復帰-アルコールが身近にある場での断酒継続
家族援助 (世良守行,宮坂祐子)
地域のアルコール依存症
再飲酒
回復
アディクション・アプローチを含む家族援助
家族の会
家族連鎖とAC
AAの活動 (野﨑)
AAとは
AAグループ
AAの目的
メンバーになるには
AAミーテイングと運営の費用
12のステップとは
12の伝統とは
断酒会の活動 (田所溢丕)
日本的断酒会の誕生-アメリカのAAを手本に
全断連の現況
断酒会活動の基本:例会・体験談
会員への対応
全断連の今後の課題
4 予防のための啓発活動
学校におけるアルコール教育
現状と問題点 (鬼頭英明)
学校教育の実際 (鈴木由子)
保健所における啓発活動の実際(伊藤史子,山田美和子,姫野典子)
予防活動の重要性
3段階に分類した保健所の啓発活動
5 早期発見のための諸機関の連携-アルコール依存症のプライマリ・ケア (樋掛忠彦)
プライマリ・ケア医のアルコール問題対応の現状
プライマリ・ケア医の役割
介入・治療
連携医療とネットワークづくリ
第2章 薬物依存症
1 疾患の理解 (奥平謙)
薬物依存の現状
薬物依存の形成過程と要因
依存の型とその特徴
2 治療と看護 (堀 源治)
急性中毒症状の治療と看護
入院形態
離脱期の治療と看護
渇望期の治療と看護
リハビリテーション・プログラム
自助グループ
薬物依存症者の人格傾向と看護のポイント-調査結果からの考察 (大澤 栄)
3 再発予防と社会復帰
グルクの活動 (森田邦雅)
ダルクが誕生するまで
ダルクの目的
ダルクの特徴
ダルクの活動内容
今後の展望
回復者からのメッセージ (倉田めば)
私が薬物を使い始めたきっかけ
薬物乱用から薬物依存ヘ
薬物をやめようとして失敗した方法の数々
回復者からのメッセージ
病院から治療共同体ヘ
おわりに
4 予防のための対策
行政から (矢島鉄也)
薬物乱用対策の現状
疫学調査
普及啓発
相談指導
医療体制
研究体制
人材育成(薬物依存臨床看護研修会)
乱用防止のための法的対策
おわり|こ
教育の現場から
現状 (鬼頭英明)
問題点
学校教育の実際 (鈴木由子)
医療からみた対策 (梅野 充)
一次予防
二次予防
三次予防
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.