[絶版となっております]
誤った診断のもとに治療方針を立てないよう，医師にはその疾患が何であるかを見きわめる技量が常に問われる．本巻では症候・症状，検査，診断に関する話題を取り上げ，鑑別診断の仕方，患者とともに納得できる検査結果の出し方・見せ方など95項目のコツを掲載．
目次

1．痒み，痛み，知覚障害
2．発疹，粘膜疹
3．水疱，膿疱，角層の病変
4．隆起性病変，陥凹性病変，潰瘍
5．毛の病変，汗腺の障害，色素性病変
6．問診，視診，触診，嗅診
7．アレルギー検査，光線過敏検査，皮膚生理検査法
8．病理検査，血液学的検査
9．病原体検査
[絶版となっております]
本巻では主に発症原因が“体外”にあるとされる、薬疹、中毒疹、細菌・真菌感染症、ウイルス感染症、動物・昆虫による皮膚疾患などについてまとめている。長年の臨床経験をもつ医師に，皮膚疾患に対する学問的な洞察や、診療にあたってのとっておきのコツなど，78項目をご披露いただいた．
目次

薬疹，中毒疹
薬剤性光線過敏症
重症化しやすい薬疹の見分け方
重症薬疹を予見させる皮疹
DIHSの診断・治療
薬疹・中毒疹--発症時間の違い
細菌・真菌感染症
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群（SSSS）を薬疹と間違えない
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群（SSSS）診断--基礎疾患にまどわされないために
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群ではまず全身管理が必要
溶連菌皮膚感染症--全身・粘膜症状の特徴と迅速検査の選択
レンサ球菌性膿痂疹
乳幼児の肛門の病変--溶連菌はお尻がお好き（肛囲溶連菌性皮膚炎）
乳児肛門膿瘍，乳児痔瘻は皮膚科で診る
乳幼児の肛囲の病変--気になる突起（infantile perianal pyramidal protrusion）
猩紅熱とトキシックショック症候群の類似点と鑑別点
neglect diseaseとしてのブルリ潰瘍
皮膚細菌感染症診断の見極め方
免疫不全状態における皮膚感染症
外用抗真菌薬でかぶれた水虫の治療
爪白癬の簡単な治療法
爪白癬の治療--内服ばかりが能じゃない
足白癬--二次感染を起こしたもの，接触皮膚炎を合併したものをどう治療するか
白癬疹あれこれ
ケルスス禿瘡との鑑別が難しい例
皮膚カンジダ症--症例でみる診療のポイント
舌カンジダ症--赤い舌に注意
疑わなければわからない非定型的な癜風
癜風における色素異常（脱色性皮疹と褐色性皮疹）--皮疹観察のコツ
見逃しやすいマイコプラズマ感染による皮膚病変
非皮膚糸状菌非カンジダ爪真菌症(NDNCO)を見逃さないために
プロトテコーシスの診断と治療
真菌症=カビを見逃さない！
ウイルス感染症，性感染症
帯状疱疹？単純疱疹？の症例
単純疱疹と帯状疱疹の類似点と相違点
帯状疱疹の診療の注意点と気配り
帯状疱疹治療--疱疹後神経痛対策を念頭において
幼児の帯状疱疹
多彩な臨床症状を呈する成人ヒトパルボウイルス感染症の診断
麻疹と風疹の抗体価とKoplik斑
伝染性単核球症--小児と成人での発疹の違い
AIDSを疑わせる皮膚症状
Kaposi肉腫の診断
痛みのないイボの治し方
疣贅の治療--クライオばかりが能じゃない
伝染性軟属腫に対する漢方製剤内服治療法
汗腺・毛包・爪の疾患
多汗症の治療
ざ瘡の鑑別と治療--ステロイドざ瘡、夏季ざ瘡VSマラセチア毛包炎
尋常性ざ瘡の漢方療法
にきびと化粧
毛嚢虫性ざ瘡の見分け方
間違えたくない脂漏性皮膚炎，酒さ様皮膚炎，ざ瘡、顔面播種状粟粒性狼瘡の診療
酒さの診断と漢方薬治療
爪甲縦裂症の対処法
爪甲色素線条を診たらどう対応するか
狭義の爪甲剥離症の対処法
時に難渋する爪疾患の治療
動物・昆虫による皮膚疾患
皮疹の分布、症状、生活歴による診断
虫刺症の鑑別診断
虫刺されの問題点
ノミ刺症
真冬の毒蛾皮膚炎--暖冬で様変わり
蚊アレルギーの診断--悪性リンパ腫を発症するタイプの見分け方
ハチ刺されとハチ毒アレルギー
乳児の疥癬の診断
高齢者の疥癬診断と治療
介護人の疥癬--初期病変を見逃さない
犬疥癬
疥癬--治療薬の使い方
ツツガムシ病を見逃さないように--刺し口を探せ
ツツガムシ病--顔面の水疱，初期の刺し口
マダニ刺咬症とライム病
寄生虫妄想と診断する前に--患者の言をよく聞く
見逃せないマムシ咬傷の皮膚症状
熱傷、全身病、潰瘍
熱傷の診療
顔面の紅斑と腫脹
皮膚症状から糖尿病を見いだすテクニック
糖尿病性潰瘍の治療--切断か保存的治療か
糖尿病性潰瘍--かえって悪くなったといわれないために
うっ滞性皮膚症--かくれ静脈瘤をさがせ