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QOLは従来から特に看護領域では重視されてきましたが、QOLの評価となるとあいまいな部分が多いのが現状です。その理由として、QOLのとらえ方自体が様々であること、臨床で活用できる質の高い質問票が少なく、QOL評価がきちんと行われていないことがあげられます。本書は、質の高い質問票の作り方、質問票から得られたデータの解析法などQOL評価の実践法について、わかりやすく解説し、臨床での看護ケアに役立つQOL評価とはどのようなものかを示すことを目的としています。
目次
●1章 QOL評価をどう進めるか
今、なぜ「QOL評価」が必要なのか
QOLの意味するもの
医学・医療におけるサイエンスとアート
QOL研究の歴史
QOL評価を行ううえで確認すべき基本理念
QOL評価が有効な場面
QOL評価の進め方
質問票を用いたQOL評価の実施
QOL評価の課題と今後の展望
●2章 QOL質問票の作成法
新たに質問票を作成する場合
質問票の作成法を知ろう
QOL研究の4つの前提
質問票を用いた調査研究の流れ
質問票の作り方
質問票の性能の検証
質問票作りで迷ったら
●3章 データの収集と統計処理
統計解析を始める前に
データの分類
多くのデータを簡約記述する−1変数の場合
正規分布を理解する
多くのデータを簡約記述する−2変数の場合
統計的推測−推定と検定
統計的推定
統計的検定
相関と回帰
質的データの解析−主にクロス集計表の解析
分散分析の初歩
●4章 QOL評価の実際
白内障のデイサージェリーを受ける患者のQOL評価
人工透析を受ける患者のQOL評価
糖尿病患者のQOL評価
心筋梗塞患者のQOL評価
冠動脈バイパス・癌・人工透析の患者のQOL評価
高血圧治療を受ける患者のQOL評価
地下鉄サリン事件被害者のQOL評価
介護保険とQOL
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