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日本の臨床研究、特にPOR(患者指向型研究)にはかなり遅れがみられ、基礎研究の成果をいかに臨床に生かしていくかが重要な課題である。今後どのように推進していけばよいかを医学教育改革、支援人材の育成、制度の改革などの観点から述べる。
目次
はじめに
第一章 臨床研究とは何か
医学と生命科学
基礎研究と臨床研究
臨床研究とは何か
第二章 臨床研究の歴史
医学の誕生と臨床研究
医の倫理と近代的な臨床研究
第三章 今なぜ臨床研究が重要なのか
生命科学研究の爆発的な進歩と社会への還元
わが国の臨床研究の問題点
医学教育制度の改革と医師研究者の不足の懸念
第四章 臨床研究にはどのような種類があるのか
臨床研究の種類
臨床研究は何のために行うのか
証拠に基づく医療(EBM)
第五章 症例研究
症例研究、特に症例報告とは
症例報告を超えて
症例シリーズ研究の代表例
第六章 ベッドサイドからベンチへ
医師の果たすべき役割
DOR(疾患指向型研究)成功の要件
啐啄のタイミング
ハードサイエンスからソフトサイエンスへ
第七章 分析的な観察研究—横断研究と症例対照研究
分析的研究の必要性
横断研究/症例対照研究(case‐control study)
まれな疾患を対象とした難病研究
多因子疾患の遺伝素因の研究
第八章 分析的な観察研究—コホート研究
フラミンガム研究
コホート研究とは
そのほかのコホート研究
ゲノミクス時代のコホート研究
第九章 ベンチからベッドサイドへ—トランスレーショナル・リサーチの重要性
トランスレーショナル・リサーチとは
TRを実施するのに必要な要素
TRにおけるハードルとその解決策
第十章 トランスレーショナル・リサーチへの一つの取り組み—神戸医療産業都市構想
二十一世紀医学・医療懇談会と臨床研究センター
神戸医療産業都市構想とTR
TRクラスターの現状
臨床研究情報センター(TRI)のTRへの取り組み
薬物ゲノム学とTR
TRの新しい動向—GCPの変化とマイクロドージング
マイクロドージング—イメージングと質量分析
医療機器の開発—神戸医療機器開発センター
バイオメディカル・クラスターとイノベーション
第十一章 臨床研究のデザイニングとエンドポイント
しっかりした研究デザインの必要性
エンドポイントをめぐって
代理性の研究
アウトカム研究
第十二章 臨床研究の倫理とリスク評価
臨床研究と倫理
倫理の原則
インフォームドコンセント(IC)
倫理委員会ないしは機関審査委員会
臨床研究におけるリスク
リスクとベネフィットの相対評価
第十三章 臨床研究推進のための提言—統合的迅速臨床研究(ICR)の必要性
臨床研究の重要性
臨床研究推進のための提言
むすび
雑誌「EBNURSING」の連載に加筆して単行本化.エビデンスとなる水準の高い看護研究には,統計的な観点は欠かせません.本書では,看護研究のための基本的な統計の考え方,研究計画の立て方から集めたデータの解析方法までを詳しく解説しました.
目次
Part 1 エビデンスの読み方
1章 EBNにおける統計の役割
2章 研究デザインの理解
3章 結果に影響する因子をどうするか
4章 統計学的推論
Part 2 エビデンスとなる看護研究の進め方
5章 研究計画書の書き方
6章 データを収集するための調査技法について
7章 実際の調査項目の設定方法
8章 サンプルサイズの定め方
9章 データ処理とデータ解析
10章 データ解析ソフト
Part 3 さまざまな解析法
11章 ケース・コントロール研究での健康影響の疫学的指標
12章 交絡因子の影響を除く解析方法
13章 測れないものを測る方法— 尺度構成法
14章 一度起こるともとに戻らない事象の解析 — 生存時間解析法
15章 いくつかの研究結果を統合する解析 — メタ解析
Nakayama Shoten Co., Ltd.