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生殖医療技術は飛躍的な発展をみせる一方、その技術への期待から起こる社会的・倫理的問題も後を絶たない。本書ではこのような現状をふまえつつ、最前線の現場に立つ医師が不妊治療成績をいかに向上させ、また生殖年齢の壁や生命倫理についてどのように考え診療にあたっているかを実践的注意点を中心に紹介した。生殖医療にかかわる医師すべてに必携の一冊である。
目次
●検査・診断
不妊症患者の診療にあたって——いつ開始し,どのように進めるか
不育症患者への検査と治療の説明にあたって
排卵障害への接し方——検査値の読み方
スクリーニング検査の目的と実施のコツ
ホルモン測定値の読み方について——LH,FSH,PRL,E2,P4
月経異常におけるホルモン基礎値の読み方
変異LHを有する女性における診療上の問題点
卵胞発育速度とLHサージ
LHサージと黄体機能
高プロラクチン血症の診断のためのTRH負荷試験
生殖医療における高アンドロゲン血症
早発卵巣不全における卵巣予備能の評価法
抗精子抗体の評価と治療法の選択
Huhnerテストのコツと評価
男性不妊症患者の原因分類
勃起障害の診断と検査
射精から受精までの過程における精子機能検査
精液検査からみた造精機能関連遺伝子の検索
精子先体反応率からみた授精方法の選択基準
精巣生検にどのように取り組んでいるか
閉塞性無精子症の診断——適切な治療を目指して
ART採卵術者のための患者理学所見のとり方
ICSI時の受精障害の診断
ICSIが必要な症例を見分ける方法
ART不成功例における子宮内腔病変検索
ART反復不成功例への対応
子宮内膜症と不妊——妊孕能に影響を及ぼす諸因子について
卵巣チョコレート嚢胞温存時の落とし穴
子宮外妊娠着床部位の効率的診断法
不妊と遺伝をめぐるさまざまな問題点
生殖医療で見いだされる染色体異常
免疫のかかわる不育症の病態鑑別
早発閉経の診断と取扱い
不妊症における腹腔鏡検査の適応について
腹腔鏡検査の意義と実際
内視鏡検査——腹腔鏡・卵管鏡・子宮鏡の効果的な用い方
CO2(炭酸ガス)通気装置を用いた子宮鏡と選択的卵管通水法
子宮卵管造影法のコツと留意点
超音波下子宮卵管造影法のコツ
子宮鏡検査——症例による所見の違いの見方
●技術
排卵誘発——薬剤の選択と使用法を中心に
体外受精—胚移植法における採卵のコツ
精巣内精子抽出術のコツ
射精障害患者からの精子採取法
ARTにおける精子調製のポイント
卵細胞質内精子注入法のポイント
胚移植の落とし穴
実際にETを行うときのコツ
薬剤処理による補助ハッチング法のコツと落とし穴
体外受精法での共培養の行い方
胚盤胞到達率を上昇させるための培養環境の整備
良好胚選択のための検鏡タイムスケジュールの組み方
凍結胚移植に用いるホルモン補充周期のコツ
ARTにおける多胎防止策——単一胚盤胞移植
多胎妊娠の発生を最小限にするコツ
卵巣凍結保存・移植・体外培養のポイント
vitrificationとその施行時のコツ
2PN胚・胚盤胞期胚の安全なvitrification法と胚移植
腹壁吊り上げ法による腹腔鏡下手術の要点——良性卵巣腫瘍を中心として
卵管鏡下卵管形成の操作ルールとトラブルシューティング
●治療
今日の不妊治療はどこまで信頼できるか
不妊治療——その進め方と実際
一般不妊治療の限界
機能性不妊——現在の診断技術では原因不明な不妊症
生殖医療における漢方の適応と限界
不育症に対する漢方療法の落とし穴
女性ホルモンプロフィールからみた妊娠成立への工夫
排卵誘発剤の使い方について
機能性不妊の排卵誘発法——ステップアップ法およびGnRHアゴニスト併用法
原因不明不妊に対する排卵誘発——どのようにステップアップしていくべきか
多嚢胞性卵巣症候群の排卵誘発
多嚢胞性卵巣症候群の不妊治療におけるポイント
PCOS患者のOHSSと多胎予防のための新治療法(NEP)
GnRHアンタゴニストによる卵巣刺激法のポイント
不妊治療における卵巣過剰刺激症候群と急性腹症
人工授精法のコツと注意点
体外受精反復不成功例における糖代謝調節の重要性——メトホルミン療法
卵子の成熟・機能不全に対する治療——体外受精は補助的治療
体外受精反復不成功例に対する治療法の実際
子宮内膜症合併不妊症の治療
免疫性不妊症と体外受精
不妊症患者の腟内細菌叢の異常は治療すべきか
抗クラミジア抗体の検査と陽性時の対応について
血栓傾向合併妊娠に対する抗凝固療法の落とし穴
不育症における低用量アスピリン療法とへパリン療法の実際
習慣流産に対する免疫療法の実際と留意点
精子形成障害に対するホルモン療法のポイント
薬剤による造精機能障害
体外受精・顕微授精での受精障害
卵管内移植——GIFT,ZIFTの適応と実際
子宮鏡下手術のコツと落とし穴——不妊症患者に関して
症例に応じた子宮鏡下手術のコツ
不妊症に対する腹腔鏡手術の成績——子宮内膜症,子宮筋腫,卵管不妊
不妊症に対する腹腔鏡施行のポイント
腹腔鏡下手術の施行にあたって
子宮内膜症に対する腹腔鏡下手術
子宮腺筋症に対する手術療法
不妊患者に対する腹腔鏡下子宮筋腫核出術——小さな傷で美容上の配慮を
巨大子宮筋腫核出の低侵襲手術——GnRHaとLAM
子宮筋腫核出後妊娠子宮破裂のリスク——術後避妊期間はどの程度が適当か?
卵巣・卵管への手術——機能温存のためのポイント
卵管マイクロサージャリーの適応
無精子症治療の実際
●患者とのコミュニケーション
生殖補助医療とカウンセリング
不妊カウンセリング——カップルの悔いのない決定支援
不妊患者への精神的サポートカウンセリング法
不妊症患者へのインフォームドコンセント
腹腔鏡検査・手術のインフォームドコンセント
不育症患者からのメール相談事例
Turner症候群女性に対する健康管理——生殖医療の視点から
性分化異常症における患者本人ならびに家族へのインフォームドコンセント
男性不妊診療における患者コミュニケーション
ARTによる不妊治療の限界——何歳まで妊娠し出産できるか
高齢女性に対する治療法の選択と説明
治療を終える時——その時を伝える難しさ
女性のQOL向上と女性性の自立のための援助
●倫理・社会問題
総合病院における不妊診療——研修プログラムのあり方も含めて
着床前診断がかかえる社会的・倫理的問題点
できることとやってはいけないこと——代理懐胎などの先端医療をめぐって
ART患者の望むこと——知ってもらいたいART患者の気持ち
高齢不妊に対するARTの考え方
生殖医療における性同一性障害の扱いについて
生殖医療において保険はどこまで適用されるか
●執筆者とテーマの索引
●テーマを検索する索引
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