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高齢社会にあるわが国では,患者のADL,QOLを著しく低下させる頚椎・胸椎疾患に対する早期発見や予防・治療法が注目されている.
本巻では診断の進め方,各種画像検査法,保存療法か手指療法かの治療法選択をはじめ,脊柱管拡大術や,外傷による脊髄障害の予後についても詳述している.
目次
1章 構造と機能
上位頚椎
中下位頚椎
上中位胸椎
2章 バイオメカニクス
上位頚椎
中下位頚椎
胸椎
3章 診察と診断
診断の進め方
問診
視診
触診
神経学的診察
4章 補助診断
画像検査法
単純X線撮影
断層撮影
CT
MRI
脊髄造影,CTM
神経根造影
椎間板造影,CTD
椎間関節造影
モアレ法
サーモグラフィー
PET
電気生理学的診断法
5章 治療
保存療法
生活指導
薬物療法
運動療法
物理療法
牽引療法
装具療法
神経ブロック
手術療法
経咽頭的環軸椎前方除圧・固定術
大後頭孔拡大術
後頭-頚椎後方固定術
頚椎前方除圧・固定術
頚椎椎弓切除術,椎間孔開窓術
頚椎脊柱管拡大術(椎弓形成術)
胸椎前方除圧・固定術
胸椎後方除圧術
6章 外傷性疾患
脊椎損傷
上位頚椎損傷
中下位頚椎損傷
頚椎軟部組織損傷
上中位胸椎損傷
脊髄損傷
小児の脊椎・脊髄損傷
スポーツにおける脊椎・脊髄損傷
7章 変性性疾患
頚椎椎間板ヘルニア
頚部脊椎症(変形性頚椎症)
頚部椎間板症,頚部椎間関節症
頚部脊柱管狭窄症,頚椎症性脊髄症
頚椎症性神経根症
頚椎脊柱靱帯骨化症
頚椎分離症,頚椎すべり症
Forestier病(DISH,ASH)
頚椎椎間板石灰化症
アテトーゼ型脳性麻痺による頚髄症(アテトーゼ頚髄症)
胸椎椎間板ヘルニア,胸椎症性胸髄症
胸椎後靱帯骨化症
8章 腫瘍性疾患
原発性脊椎腫瘍
転移性脊椎腫瘍
腫瘍類似疾患
9章 炎症性・破壊性疾患
リウマチ性脊椎炎
破壊性脊椎関節症(透析性)
感染性脊椎炎
強直性脊椎炎
非特異性脊椎炎
10章 脊柱変形
頚椎後弯症
関節性斜頚(環軸関節回旋位固定)
痙性斜頚
首下がり
側弯症
先天性側弯症
特発性側弯症
成人側弯症
麻痺性側弯症
神経線維腫症と側弯症
Marfan症候群に伴う側弯症
その他の側弯症
カリエス後亀背
その他の脊柱変形
11章 先天性疾患
頭蓋底陥入
扁平頭蓋底
Klippel-Feil症候群
環椎後頭骨癒合,後頭顆形成不全
歯突起形成異常
Chiari奇形
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