[絶版となっております]

高度なテクニックを必要とする腹腔鏡手術だが，基本からマスターしていけばけして危険な手術ではない．内視鏡外科学会の技術認定制度を踏まえ，どうしたら安全な手術を行え，技術認定に合格することができるのかを解説．DVDには5人の編者の手術手技動画を90分収録．
Sample Movie
目次

序論　これからの外科医と腹腔鏡手術
第1章　初めて胆嚢摘出術に臨む
　(ア) おさえておきたい基本
　　（１）)理解すべき解剖
　　（２）腹腔鏡手術の適応
　　（３）検査&t;#8722;何が必須で何を省略できるのか
　　　1.DIC,CT,MRIで何をチェックするか
　　　2.ERCPは必要か
　　（４）全身状態のチェックでは何が重要か
　　（５）麻酔科への依頼
　　（６） 基本的な胆嚢摘出手術
　　　1.手術器具
　　　　鉗子/電気メス/超音波凝固切開装置/クリップ/その他
　　　2.体位
　　　3.トロカー位置
　　　　Ｉアメリカンスタイル，フレンチスタイル
　　　　II ３孔式，４孔式の違い
　　　　III その他（トロカー挿入本数の考え方）
　　　4.実際の手技
　　　　I 胆嚢挙上
　　　　II Calot三角の剥離，露出
　　　　III 胆嚢管処理，胆嚢床からの遊離
　　　　IV 胆嚢回収
　　　　V ドレーン留置の必要性を判断する
　(イ) 術式の選択と術中のポイント
　（１）逆行性胆嚢摘出手術と順行性胆嚢摘出手術の選択は？
　（２）困難症例への対応(総論）
　　　1.癒着症例への対応
　　　2.術中出血への対応
　　　3.開腹移行へのタイミング
　　　　(3)術中造影のコツと必要性
第2章 術前の準備
　（ア） インフォームドコンセント
　　腹腔鏡に恐怖心をもつ患者さんへの対応/など
　（イ）腹腔鏡手術器具の選択
　　（１）腹腔鏡の種類と性能
　　（２）トロカーの種類と特徴，使い方のコツ
　　（３）さまざまな機器と適応の実際
　（ウ）手術チームの構成と役割
　　（１）腹腔鏡胆嚢摘出術チームは何人で可能か？
　　　内視鏡医，コメディカルの役割/など
　　（２）看護師からみた理想的腹腔鏡手術執刀医
第3章 術後管理と術後偶発症
　(ア)術後管理とクリティカルパス
　　（１）手術直後の特有な症状
　　　右肩痛/臍の創痛/その他
　　（２）クリティカルパス
　　　飲水･食事/歩行/運動
　(イ) 術後の偶発症とその対策
　　術後の偶発症の種類/入院中，退院後の対応/など
第4章 技術認定を目指す
　(ア) 審査基準
　　（１） 共通基準項目
　　（２） 胆嚢摘出手術審査項目
　　（３） 総胆管結石切石術審査項目
　(イ) 項目別注意点
　　（１） 胆嚢挙上
　　（２） Calot三角剥離のコツ
　　　1.胆嚢頸部の露出，どこから剥離を始めるか
　　　2.胆嚢管露出のコツ・へらの上手な使いかた
　　　3.胆嚢管露出のコツ・ガーゼ，バイポーラーの有用性
　　（３） 胆嚢管処理
　　　1.結紮
　　　2.クリップ
　　（４） 胆嚢床からの遊離
　　　1.電気メスをうまく使いこなす
　　　2.超音波凝固切開装置の使い方のこつ
　　　3.電気メスと超音波凝固切開装置の使い分けをどうするか
　　（５） 胆嚢回収のコツ
　　（６） ドレーン留置の判断
第5章 腹腔鏡下胆嚢摘出術のトレーニング
　(ア) 深度感覚をつかむには
　　ボックス/シミュレーター/ 動物（豚）でのトレーニング
　(イ) ハンド・アイ・コーディネーションとは？
　　初心者が胆嚢摘出術ができるようになるには
　(ウ) 縫合結紮のトレーニング
　　（１） 縫合をするには何が必要
　　（２） 体腔内結紮と体腔外結紮
第6章 胆嚢摘出は腹腔鏡下でどこまでできるか
　(ア) 急性胆嚢炎の発作が起こったら，いつ手術に踏み切るのか
　(イ）PTGBDをどう考えるか
　(ウ) 発作はないが超音波断層検査で壁肥厚があったら
　(エ) 腹痛発作があって，超音波断層検査で結石はないがデブリスは見える
　(オ) 総胆管結石があったら，腹腔鏡で手術をしてよいのか
　　（１） Vater乳頭切開をして総胆管結石を摘出してから手術
　　（２） いきなり腹腔鏡手術をしてよい理由
付録 実際の手技：DVDでみてもらいたいこと