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いわゆる「躁うつ病」として知られる双極性障害は,うつ病期の抗うつ薬治療による躁転や,軽躁状態の見逃し,他の精神疾患との併存率の高さなどが問題とされる疾患ですが,症候,病態および治療に関する研究は近年著しく進み,薬物療法を中心に,日常診療に活かせる知見が日々増加しています.本書では双極性障害研究における第一人者により,最新情報がわかりやすく解説されています.
目次
Ⅰ 総論
1.概念の変遷 (大森哲郎)
2.症状評価と評価尺度 (山本暢朋,稲田俊也)
3.病前性格と精神病理 (阿部隆明)
Ⅱ 年代論と長期予後
1.小児期の双極性障害 (傳田健三)
2.老年期の双極性障害 (乾 真美,宮岡 等)
3.双極性障害の長期予後 (寺尾 岳)
Ⅲ 他の精神疾患との関連とコモビディティ
1.単極うつ病との関連-双極スペクトラム概念の臨床的意義を探る (坂元 薫)
2.統合失調症との関連 (林 拓二)
3.発達障害との関連 (内藤憲一,松井祐介,田中 究)
4.不安障害,強迫性障害,摂食障害とのコモビディティ (住谷さつき)
5.物質依存とのコモビディティ (西田 朗,堀口 淳)
Ⅳ 生物学的病態研究
1.臨床遺伝学と分子遺伝学 (川茂聖哉,菊山裕貴,米田 博)
2.神経化学,精神薬理,神経内分泌 (鈴木克治,小山 司)
3.脳画像 (川嵜弘詔,光安博志,後藤玲央,神庭重信)
Ⅴ 双極性障害の治療方法
1.薬物選択ガイドライン (山田和男)
2.気分安定薬の役割 (岡本泰昌)
3.非定型抗精神病薬の役割 (黒木俊秀,本村啓介)
4.抗うつ薬の功罪と躁転 (田中輝明,小山 司)
5.ドパミンアゴニストと甲状腺剤の応用 (井上 猛,小山 司)
6.電気けいれん療法(ECT),経頭蓋磁気刺激法(TMS) (本橋伸高)
7.光療法,時間生物学的治療(断眠療法) (山田尚登)
8.認知行動療法(CBT),対人関係・社会生活リズム療法(IPSRT) (中尾智博,神庭重信)
9.本人あるいは家族への心理教育 (下寺信次,三野善央)
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.