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救急医療や重症集中治療は,限られた時間の中で医療チームのパフォーマンスを最大化しなければなりません.そこでは看護師によるマネジメントが不可欠です.本書は,救急・重症ケアという場で,看護師が他職種と連携・協働し,さらにチーム医療が円滑に進むよう調整するにはどのような視点が必要かに焦点をあてました.人・場・情報・時間などさまざまな角度から看護師のマネジャーとして果たすべき役割について解説しています.
目次
1章 救急・重症ケアマネジメントを理解するために
1 なぜマネジメントが必要なのか
マネジメントが求められる背景
救急・重症ケア領域の特徴
救急・重症ケア領域でマネジャーに求められる能力
2 マネジメントの基本
救急・重症ケア部門の特徴
マネジャーの役割と機能
リーダーシップ論とリーダーシップ
マネジメントとリーダーシップの違い
動機づけの重要性
動機づけ理論
救急・重症ケア領域に特有の課題
2章 場のマネジメント
1 外来部門のマネジメント
1 初期・二次救急外来
「場」の特性と発生する問題点
かかわりをもつ職種とその役割
看護師に期待されるマネジメント
2 三次救急外来
三次救急外来の流れと特徴
患者受け入れ前のマネジメント
患者受け入れ後のマネジメント
2 集中治療部門のマネジメント
1 ICU
(1) 救急ICU
救急ICUの特性と環境
救急ICUにおける専門職種の役割とチーム医療
「人」と「場」の調整
(2) 院内ICU
院内ICUとは
院内ICUの入室対象
院内ICUの特徴と起こりうる問題
院内ICUで協働するコメディカル
院内ICUにおける家族面会
院内ICUに適した構造
2 CCU
患者・家族の置かれている状況と「場」の特性
CCUにおけるマネジメント—場の調整に必要な視点
コメディカルの連携
自施設での医療の限界と対応
3 HCU
ケアの対象
ケアの場
看護師に求められるもの
看護・援助の実際
4 SCU
SCUの特徴と看護の役割
多職種との連携
患者の状況と看護師のマネジメント
家族の状況と看護師のマネジメント
3 救急入院部門のマネジメント
1 救急病棟
入院環境
ベッドコントロール
医療・看護提供体制
特殊な事例への備え
2 後方・リハビリテーション病棟
場の特性
患者の特徴
家族の特徴
患者・家族を支える体制
後方病棟で看護師に求められる対応
後方病棟で必要な情報のマネジメント
3章 マネジメント活動
1 リスクマネジメント
救急・重症ケア領域に特徴的な課題
リスクマネジャーの役割
リスクマネジメントのプロセス
2 感染対策マネジメント
感染管理の目的
救急・重症ケア領域に特徴的な課題
マネジメント体制の構築
感染予防のための日常的なマネジメント
スタッフへの継続教育と健康管理のマネジメント
救急・重症ケア領域で特に注意したい感染
アウトカム評価
3 タイムマネジメント
タイムマネジメントの考え方
救急・重症ケア領域に特徴的な課題
タイムマネジメントの実際
4 情報マネジメント
情報とは
救急・重症ケア領域での情報
チーム医療の情報伝達
意思決定支援における情報
留意すべき情報
情報のアウトカム
5 看護師のストレスマネジメント
看護師のストレスとストレッサー
ストレス状態の各段階と現れる症状
ストレスケア
理論から見たストレスへの対処方法とストレス反応の緩和
ストレスを測定する尺度
6 キャリア開発・人材育成
救急・重症ケア領域の看護組織の特徴
キャリア開発支援とは
人材育成とは
キャリア開発・人材育成方法の一例
救急・重症ケアの専門性とキャリア開発・人材育成
人事異動
7 施設外学習のサポート
看護管理者に求められる看護技術習得のマネジメント
学習支援の具体例
臨床以外での学習会参加の成果測定
4章 マネジメント技術
1 コミュニケーション
救急・重症ケアを受ける患者・家族の特徴
救急・重症ケアにおけるコミュニケーションの意義
チーム医療における看護師の役割—社会からの要請と期待
救急・重症ケアにおけるコミュニケーションの特徴
救急・重症ケアにおけるコミュニケーションに重要な視点
他職種とのコミュニケーション—効果的な職種間の人間関係の構築
2 リーダーシップ
救急・重症ケア領域におけるリーダーの役割
リーダーシップの捉え方
リーダーシップにおける目標設定
リーダーシップの構成要素
救急・重症ケア領域におけるリーダーシップ
モデルの活用によるリーダーシップの明確化
明確な目標と良好な人間関係に基づくリーダーシップ
3 コーチング
専門職としてのキャリアアップを考えたコーチング
ラダーレベル�(卒後1年目)におけるコーチング
ラダーレベル�(卒後2〜3年目)におけるコーチング
ラダーレベル�(経験年数3〜10年未満)におけるコーチング
ラダーレベル�(経験年数10年以上)におけるコーチング
4 役割(ロール)モデル
役割モデルの存在と意義
役割モデルの行動と期待される能力
役割モデルの選択
役割モデルの育成・活用
5章 マネジメント事例
1 患者・家族との関係つくり
面会ルール
私物の紛失トラブル
患者間のトラブル
臓器提供
退院調整
2 救急外来看護マニュアルの作成と運用
施設の概要
救急外来看護マニュアル作成の目的と目標
マニュアル作成のプロセス
マニュアル作成のポイント
マニュアル作成の成果
今後の課題
3 ケアチームの導入・受け入れ
チーム医療とは
プロジェクトの実践
チームの構築・導入
チームを導入するためのマネジメント
チーム導入の事例
チーム導入のポイント
今後の課題
4 看護体制の改善活動—遅出勤務の導入
施設の状況と課題の検討
問題への取組みの実際
アンケート結果のまとめ
今後の展望
5 看護単位の変革活動—ERと放射線診断部門との統合
地域の中核病院としての役割
救命救急センターと放射線診断部門との統合
統合時の取組み
救命救急センターの現在
評価
6 研修教育プログラム
看護師のキャリア発達と看護管理者の役割
段階別継続教育プログラムとクリニカルラダー
新卒看護師の教育システム
関連する部門と看護部現任教育委員会との協力体制による看護師教育
教育システムの効果と課題
Nakayama Shoten Co., Ltd.