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臨床精神医学の領域では,近年,統合失調症のような精神病に対する早期発見・早期治療への関心が急速に高まっている.発症危険状態あるいは前駆期における非特異的な症候に着目し,確実かつ迅速に専門家の治療へとつなげていくことにより,良好な転帰が期待される.本書では,前駆期のみならず初回エピソード時における診断や介入方法を詳述し,教育分野などからの支援やアンチスティグマ活動などについてもふれた.
目次
Ⅰ 早期診断・早期介入の意義と課題
早期診断・早期介入の意義と課題 (水野雅文)
Ⅱ 病前からの諸問題
1.病前性格 (昼田源四郎)
2.疫学研究からみた問題 (木下裕久,中根秀之)
3.思春期のPLEs(psychotic-like experiences) (西田淳志,岡崎祐士)
Ⅲ 前駆期における早期診断と早期介入
1.前駆期の周辺の問題-ひきこもりを中心に (原田修一郎,青木省三)
2.前駆期における症候学的診断 (小林啓之)
3.前駆期における生物学的指標による診断 (鈴木道雄)
4.前駆期における非生物学的治療 (松本和紀)
5.前駆期における薬物療法 (辻野尚久)
Ⅳ 初回エピソード統合失調症の早期診断と早期介入
1.精神病未治療期間(DUP)と初回エピソード統合失調症 (山澤涼子)
2.未受診例への対処・受診への誘導 (小口芳世,藤井康男)
3.初回エピソード統合失調症の症状学 (針間博彦,崎川典子,五十嵐雅)
4.初回エピソード統合失調症の画像・神経生理 (高野洋輔,切原賢治,笠井清登)
5.初回エピソード統合失調症の薬物療法 (坪井貴嗣,稲垣 中)
6.初回エピソード統合失調症の非薬物療法 (根本隆洋)
7.初回エピソード統合失調症の再発予防 (三浦勇太)
8.小児の統合失調症 (松本英夫)
9.遅発性統合失調症 (古茶大樹)
Ⅴ 精神疾患の早期発見のためにあるべき支援・システム・アンチスティグマ活動
1.教育分野・学校保健 (森田桂子)
2.心理教育の視点から (下寺信次)
3.各国のアンチスティグマ活動 (野中 猛)
4.メディア・報道のありかた (和田公一)
索引
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