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がん放射線療法は特別な治療室で実施されるため,その場にいない看護師の知識は乏しく,専門職としてのケアが十分に行えていなかった.しかし,治療精度の向上に伴って放射線療法を受けるがん患者は増加し,ケアの重要性も増している.本書は,看護師が放射線の基礎を理解しうえで,患者の治療計画をふまえて個別性に応じたケアを提供するために,必要な知識とアセスメント,患者サポートのポイントなどを解説している.
目次
はじめに
1章
●がん放射線療法を受ける患者の看護とは何か
がん治療のおける放射線療法の位置づけ
看護師に求められる役割
看護師の役割を果たすために必要なこと
2章 がん放射線療法の理解
1 放射線治療の原理
放射線を身近なものに例えると
放射線が「がん」に効く理由
放射線治療の基本的な考え方
2 治療に用いる放射線の種類と特徴
放射線の基礎知識
放射線治療の方法
治療に用いられるさまざまな放射線の特徴
3 治療方針の決定
放射線治療の役割
主要ながん腫における標準的な治療方針
治療方針の決定プロセス
4 治療内容の理解
リニアックの構造
放射線治療計画の基本的な考え方
治療計画の立案過程
放射線治療のプロセス
5 放射線の安全管理
放射線安全管理の基礎
放射線療法における防護の実際
被曝の防護
3章 チームで行うがん放射線療法
1 看護師の視点
「チーム医療」とは何か
効果的なチーム医療のためのコーディネート役
医療安全とコミュニケーション
2 放射線治療医の視点
がん治療における放射線治療医の役割
放射線治療計画における放射線治療医の仕事
主ながんに対する放射線治療の役割
医師の視点からみたリスクマネジメント
看護師から,どのような情報提供が有用か
3 診療放射線技師の視点
診療放射線技師は何をみて治療を遂行するか
診療放射線技師の視点からのリスクマネジメント
看護師から,どのような情報提供が有用か
放射線治療品質管理士,放射線治療専門技師とは
4 医学物理士の視点
医学物理士という資格
医学物理士は放射線療法にどのようにかかわっているのか
医学物理士の視点からのリスクマネジメント
4章 患者のセルフケア支援
1 患者の理解と意思決定の支援
患者の理解に必要な看護情報とアセスメント
意思決定をサポートする看護師の役割
2 治療過程に沿ったアセスメントと教育的なかかわり
治療前のアセスメント
治療開始時のオリエンテーション
治療計画段階のアセスメント
治療期間中のアセスメントと介入
家族支援
治療終了時のアセスメントと介入
5章 おもな有害事象とケア
1 放射線治療による有害事象とは?
放射線による2つ(急性と晩発性)の有害事象
有害事象発生のメカニズム
有害事象の尺度
がん放射線療法を受ける患者の看護
2 皮膚の有害事象
発生機序
症状
治療法
看護師の役割とケア
3 骨髄抑制
発生機序
症状と治療法
看護師の役割とケア
4 宿酔・倦怠感
発生機序
症状
治療法
看護師の役割とケア
6章 照射部位に応じたケア
1 脳
脳に対する放射線療法と治療に伴うケア
予想される主な有害事象とケア
2 頭頸部
頭頸部の特徴
頭頸部がんの放射線療法
有害事象と看護介入
3 食道・縦隔・肺
胸部に対する放射線療法の特徴
予想される有害事象と看護ケア
4 乳房
再発予防を目的とした術後照射
乳房への照射で起こりうる有害事象
乳房への照射における看護師の役割
5 腹部・骨盤腔
腹部・骨盤腔に対する放射線療法の特徴
予想される有害事象と看護ケア
6 骨
骨に対する放射線療法の特徴
骨に対する放射線療法における看護ケア
7 骨転移
骨転移に対する放射線療法
骨転移の治療時に必要な看護ケア
7章 さまざまながん放射線治療
1 密封小線源治療
密封小線源治療の基礎知識
密封小線源治療の実際
看護の実際
2 特殊な外照射
全身照射(TBI)
マントル照射および逆Y字照射
全脳全脊髄照射
3 小児への治療
放射線治療が適応とされる小児がんについて
放射線治療を安全に精密に実施するための工夫
放射線治療による重篤な有害事象を回避するために
4 小児へのケア
看護の目標
看護の実際
家族に対する看護
8章 精神的サポート
●放射線療法を受ける患者の心のケア
放射線療法を始める際の患者の精神的ケア
根治目的の放射線療法を受ける患者の心の状態とケア
症状緩和を目的とした放射線療法を受ける患者の心の状態とケア
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.