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けいれんは重要な徴候であり、その性状や背景を明らかにすることができれば、診断および治療に寄与するところは大きい。精神科領域においては、けいれんを即座にてんかん性のものと短絡的に結びつけないことが肝要であり、本書では、薬剤起因性、代謝性疾患、脳器質性疾患、変性疾患、心因性によるけいれんについても取り上げた。けいれんの診断力を高める、他に類をみない成書。
目次
Ⅰ 精神科領域において「けいれん」を取りあげることの意味 (兼本浩祐,大島智弘)
Ⅱ いわゆる「けいれん」「発作」と呼ばれる疾患について (山内俊雄)
Ⅲ けいれん・けいれん様運動を呈する各種病態
A.てんかん
1.Jackson発作関連てんかん (加藤昌明)
2.持続性部分てんかん (赤松直樹,辻 貞俊)
3.補足運動野関連てんかん (大島智弘,兼本浩祐)
4.外側型前頭葉てんかん (川上忠孝,中野今治)
5.内側型前頭葉てんかん (伊藤ますみ)
6.睡眠時大発作 (川崎 淳)
7.その他の症候性部分てんかん-てんかん性眼振 (本岡大道)
8.若年ミオクロニーてんかん・覚醒時大発作てんかん (田所ゆかり,兼本浩祐)
9.良性成人型家族性ミオクローヌスてんかん (加藤昌明)
10.中心・側頭部に棘波をもつ良性小児てんかん(BECT症候群) (森川建基)
11.てんかん性脳症 (川崎 淳)
12.環状20番染色体 (井上有史)
13.発作重積状態 (林 北見,大澤真木子)
B.薬剤起因性
1.ラム・フィット (廣瀬源二郎)
2.アルコール離脱 (吉本博昭)
3.ベンゾジアゼピン・バルビツール酸離脱 (仙波純一)
4.向精神薬による誘発 (宮島美穂,松浦雅人)
5.その他の薬剤による誘発 (岩佐博人,兼子 直)
C.代謝性・脳器質性疾患
1.低ナトリウム血症に伴うけいれん (池田 仁)
2.高血糖・低血糖によるけいれん (城間直秀)
3.脳炎に伴うけいれん (高橋幸利,山崎悦子)
4.頭部外傷後のけいれん (三宅康史)
5.妊娠に伴うけいれん (江口勝人)
6.Lance-Adams 症候群(低酸素脳症) (秋山一文, 齋藤 淳)
D.変性疾患
1.Creutzfeldt-Jakob病に伴うけいれん (岩崎 靖)
2.Alzheimer病とけいれん発作 (堀 宏治,小西公子)
3.進行性ミオクローヌスてんかん (麓 直浩,池田昭夫)
E.心因性
1.心因性けいれん・昏迷 (細川 清)
F.その他の疾患
1.睡眠関連運動障害 (篠邉龍二郎,塩見利明)
2.入眠時ミオクローヌス (橋本邦生,市山高志)
3.発作性運動誘発性ジスキネジア (立澤賢孝,吉野相英)
4.チック (桑原健太郎,藤田武久,藤野 修)
5.眼瞼けいれん・顔面けいれん (山本纊子)
6.本態性振戦 (岡本智子)
7.痙性斜頸 (北見公一)
Ⅳ けいれんの治療と対応-てんかんの薬物治療を中心に (日吉俊雄,八木和一)
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.