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頭痛を訴える子どもに対しては,片頭痛や緊張型頭痛など一次性頭痛を念頭におきながらも,同時に危険な頭痛を見抜き,即座に対応しなければならないこともある.生活習慣を見直し,薬物乱用を避けるべく薬剤を選択し,個々人の生活支障度に考慮した対応が望まれる.究極の総合診療といわれる所以である.
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目次
1章 分類と成因
小児の頭痛の特徴と重要性
小児の頭痛の頻度と疫学
頭痛の分類
頭痛の成因—遺伝学的背景
頭痛の成因—生化学的・薬理学的背景
2章 「慢性頭痛の診療ガイドライン」の使い方
3章 診断
問診のポイント
問診票,アンケート,頭痛ダイアリーの使い方
診察のポイント
急性頭痛の鑑別診断
亜急性頭痛,慢性頭痛の鑑別診断
4章 検査
頭痛における血液検査の役割
頭痛における髄液検査の適応と評価
頭痛における画像診断の役割
頭痛における脳波検査の役割
5章 治療
年齢別の薬剤選択法
薬剤の使用法と注意点
アセトアミノフェン
非ステロイド性抗炎症薬
エルゴタミン製剤
トリプタン製剤の作用機序
トリプタン製剤の種類と特徴
トリプタン製剤の投与方法の実際
β遮断薬とカルシウム拮抗薬
シプロヘプタジン
バルプロ酸
抗うつ薬,抗不安薬
漢方薬
リラクセーション,バイオフィードバック療法
神経ブロック,ボツリヌストキシン
頭痛の予防戦略—誘因の再認識と生活習慣の修正
6章 学校で必要な頭痛への対応
7章 頭痛と睡眠障害
8章 「全国慢性頭痛友の会」の活動
9章 一次性頭痛
片頭痛と類縁疾患
前兆のない片頭痛
前兆のある片頭痛の病態と分類,診断
片頭痛の治療方針
家族性片麻痺性片頭痛
孤発性片麻痺性片頭痛
脳底型片頭痛
周期性嘔吐症候群
腹部片頭痛
小児良性発作性めまい
良性発作性斜頸
「不思議の国のアリス」症候群
網膜片頭痛
小児交互性片麻痺
月経と片頭痛
緊張型頭痛
緊張型頭痛の病態と診断
緊張型頭痛の治療方針
群発頭痛
慢性連日性頭痛
10章 二次性頭痛
頭頸部の外傷による頭痛
頭頸部の血管障害による頭痛
非血管性頭蓋内疾患による頭痛
頭蓋内圧亢進性頭痛
低髄液圧による頭痛
脳腫瘍による頭痛
てんかん発作による頭痛
Chiari奇形I型による頭痛
物質またはその離脱による頭痛
有毒ガス・食品などによる頭痛
薬物乱用頭痛
感染症による頭痛
頭蓋内感染症による頭痛
全身性感染症による頭痛
ホメオスタシスの障害による頭痛
低酸素血症・高炭酸ガス血症による頭痛
甲状腺機能低下症による頭痛
高血圧性頭痛
起立性調節障害による頭痛
顔面・頭蓋の構成組織の障害による頭痛
屈折・調節・眼位の障害による頭痛
緑内障による頭痛
副鼻腔炎による頭痛
う歯・顎関節症による頭痛・顔面痛
心因性頭痛・精神疾患による頭痛 精神疾患による頭痛
心因と頭痛—心身症としての頭痛
11章 頭部神経痛
三叉神経痛
寒冷刺激による頭痛
Tolosa-Hunt症候群
眼筋麻痺性片頭痛
付表
1 国際頭痛分類第2版(ICHD-�)—分類コード
2 国際頭痛分類第2版(ICHD-�)—診断基準
3 その他の診断基準,頭痛ダイアリー
Nakayama Shoten Co., Ltd.