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深刻なADL,QOL低下を招くこともまれでない骨粗鬆症.また,第一の愁訴として受診されるのみならず,種々の疾患,障害により続発する例も多く見受けられる.このため高齢者の運動器を診察する医師は,最新・正確な骨粗鬆症の知識をもたなくてはならない.本書は骨粗鬆症について,疾患の概念,診察・検査の進め方から,骨粗鬆症・骨折の危険因子,さらには治療の目標と進め方について,よりよいプラクティスを目指して編まれた実用書である.
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目次
1.骨粗鬆症はどのような疾患か
定義と概念
骨粗鬆症,骨折の疫学
病態生理と分類
2.診察・検査の手順と評価,原発性骨粗鬆症の診断
病歴の取り方
身体診察の進め方,身体所見のとり方
診断の進め方,診断基準
骨量,骨密度測定法の進め方とその評価
画像検査の進め方
脊椎骨折の新旧の鑑別:身体所見および画像所見
血液,尿検査,骨代謝マーカーの進め方
3.骨粗鬆症の危険因子を知る
血液中ビタミンDレベル
血液中ビタミンK,ucOC
ビタミンB12,ホモシステインなど
骨構造の評価脊椎,大腿骨頚部
転倒リスクとは
4.治療の目標と進め方
治療目標と治療方針の立て方
骨粗鬆症患者における疼痛とその治療の進め方
骨折予防,骨密度増加をめざしての薬物療法について
運動の進め方,指導の進め方
腰背筋力維持・向上のための訓練
転倒防止のための片足立ち訓練
栄養面での指導の進め方
骨粗鬆症患者の心理的側面の評価とその改善への治療
骨粗鬆症患者のQOL評価とその改善のために
5.骨粗鬆症のスクリーニングのために
FRAXについて
二次性骨粗鬆症とはどのようなものか
6.骨粗鬆症性骨折に対する治療
脊椎骨折
大腿近位部骨折
大腿骨近位部骨折:地域連携パスを用いての連携した治療,リハビリテーションと介護
橈骨遠位端骨折
上腕骨近位端部の骨折
付録
FRAX画面,WEB
クリニカルパス例
JOQOL
疼痛評価表
Nakayama Shoten Co., Ltd.