ヨーロッパや韓国の卒後精神医学教育に比べると，わが国では精神療法を継続的に学ぶ機会がなかなかないのが実状である．本シリーズは，わが国の精神分析療法の第一人者である著者が1999年から11年来継続して開催している「精神療法講座」の内容を書籍化したもので，1冊目となる本書では，毎週1回・1年間で修了するコースの最初の4回分を精神療法の「入門編」としてまとめている．

書評

関連書籍

• 専門医のための精神科臨床リュミエール　11　精神療法の実際
• 精神医学の現在

目次

1時限目　精神療法とは何か
2時限目　精神療法の治療メカニズム
3時限目　診断アセスメント
4時限目　治療法の選択
コーヒーブレイク
『ニーチェが泣くとき』(I・D・ヤーロム)
森田療法
アイゼンクとマラン
ウォルバーグ
『私とは何か』(上田閑照)
バイラントの防衛機制
自我心理学
エディプスコンプレックス
ある思春期患者に対するフロイトの治療の失敗から学ぶもの
心理劇(サイコドラマ)
文献
おわりに
索引