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精神医学とは何か、という問いに端を発し、精神医学の来し方を概観しつつ、反精神医学、格差・貧困と精神疾患の緊密性、操作的診断の意義と限界、治療論、神経現象など、精神医学が内包する中核的な問題について、斯界の第一人者が肉迫する。現代精神医学の姿を描き出すことを試みた1冊。
目次
Ⅰ
1.精神医学とは何か (松下正明)
2.精神医学の起こり (大塚耕太郎)
3.現代精神医学における正常/異常概念の検討 (加藤 敏)
Ⅱ
4.精神医学概念はあらゆる社会においても普遍妥当性をもつのか-「普遍性」の考古学:科学的真実と臨床的リアリティ (下地明友)
5.精神医学はどこまで科学か (村井俊哉)
6.なぜ精神医学は反精神医学を内に含むのか (鈴木國文)
7.精神医学の光と陰 (岡田幸之)
8.精神疾患と格差・貧困 (中根秀之)
9.神経科学の倫理性 (香川知晶)
Ⅲ
10.DSMと現代の精神医学-どこから来て,どこへ向かうのか (黒木俊秀)
11.操作的診断の時代における精神病理学の意義とその進むべき道 (古茶大樹)
Ⅳ
12.精神医学における治療思想 (八木剛平)
13.薬物療法の限界と可能性 (樋口輝彦)
14.精神分析は精神科医療にとってどのような意味があるのか (藤山直樹)
15.強制治療が許されるのはなぜか (五十嵐禎人)
16.統合失調症の偏見と病名告知の是非 (藤井千代)
Ⅴ
17.精神機能と脳-力動的局在論 (鹿島晴雄)
18.神経学と精神医学 (三好功峰)
Ⅵ
19.文化と精神医学 (野田文隆)
20.哲学と精神医学 (花村誠一)
21.宗教と精神医学 (島薗 進)
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.