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日本の小児腎臓病医療は3歳検尿、学校検尿が早期発見・治療に大きく貢献し、腎炎やネフローゼによる腎不全は減少したといわれています。しかし、先天性よる腎不全、生物製剤の導入、薬剤の適応外使用、移植、医療援助制度など小児腎・ネフローゼを診るために必要な知識や情報に終りはありません。本書は、よりよい治療のために日々奮闘し、患児とその家族とともに現在、臨床の現場で診療にあたる中堅と若手の医師が今、現場で本当に必要な事を指南した1冊です。
目次
序章 はじめに
小児のネフローゼ・腎炎治療現状と問題点 (伊藤秀一)
1章 総論
尿検査の出し方と考え方 (山田拓司)
腎機能の評価方法 (永井琢人)
腎疾患の診断・評価のための血液検査 (若木 均)
腎生検の適応と方法 (森 一越)
腎生検標本の見方とそのポイント (松岡健太郎)
遺伝学的検査の種類と出し方 (大塚泰史)
遺伝学的検査の結果とその解釈 (貝藤裕史,野津寛大)
学校検尿の意義・対応法 (濱田 陸)
NBMの位置づけと重要性 (根東義明)
EBMと臨床試験の重要性 (佐古まゆみ)
2章 ネフローゼ症候群
タンパク尿はなぜ出るのか(基底膜バリア) (齋藤 宏)
タンパク尿はなぜ出るのか(糸球体上皮細胞) (張田 豊)
特発性ネフローゼ症候群の原因 (秋岡祐子)
ネフローゼ症候群の合併症 (土田聡子)
先天性ネフローゼ症候群(疫学,病態,治療) (綾 邦彦)
ステロイド感受性ネフローゼ症候群(疫学,治療) (濱崎祐子)
ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群(疫学,治療) (伊藤秀一)
ネフローゼ症候群の輸液・アルブミン療法 (宇田川智宏)
腎炎・ネフローゼ症候群での運動と食事療法 (荒木義則)
3章 急性腎炎・慢性腎炎
急性糸球体腎炎 (平野大志, 藤永周一郎)
慢性腎炎(病態生理) (池住洋平)
IgA腎症:巣状メサンギウム増殖型 (島 友子,中西浩一,吉川徳茂)
IgA腎症:びまん性メサンギウム増殖型 (中西浩一,吉川徳茂)
膜性増殖性糸球体腎炎 (染谷朋之介)
膜性腎症 (金本勝義)
Henoch-Schonlein紫斑病,紫斑病性腎炎 (桑門克治)
C1q腎症 (服部希世子,仲里仁史)
急速進行性糸球体腎炎 (戸川寛子,中西浩一,吉川徳茂)
溶血性尿毒症症候群 (幡谷浩史)
4章 膠原病の腎病変
ループス腎炎,MCTD (岩田直美)
ANCA関連腎炎,Goodpasture症候群 (原田知典)
5章 遺伝性腎症
良性家族性血尿 (石原正行)
Alport症候群 (野津寛大)
6章 尿細管疾患
間質性腎炎 (喜瀬智郎)
Dent病,Fanconi症候群 (三浦健一郎)
7章 先天性腎・泌尿器疾患
多嚢胞腎 (小椋雅夫)
低形成腎,異形成腎,多嚢胞性異形成腎 (長谷川 慶)
8章 慢性腎不全
慢性腎不全の管理と腹膜透析 (堤 康)
腎移植 (河村 毅)
9章 社会的支援・対応
小児慢性腎疾患患者の社会適応をめざした支援 (坂井智行)
10章 治療薬・治療法
ステロイド薬 (上牧 勇)
シクロスポリン (石倉健司)
シクロホスファミド (藤丸季可)
ミコフェノール酸モフェチル (藤永周一郎,平野大志)
ミゾリビン (後藤美和)
リツキシマブ (亀井宏一,伊藤秀一)
血漿交換療法,LDL吸着 (近本裕子)
ACE阻害薬,ARB(アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬) (近藤秀治,香美祥二)
降圧薬 (鈴木俊明)
利尿薬 (森本哲司)
急性血液浄化療法と適応 (北山浩嗣)
付表
遺伝性腎疾患(尿細管疾患を除く)のまとめ
間質性腎炎の分類(WHO)
小児慢性特定疾患(慢性腎疾患)対象基準
小児慢性特定疾患(慢性腎疾患)医療意見書
じん臓機能障害の身体障害程度等級表および身体障害認定基準
身体障害者手帳の交付により受けられる主な福祉サービス(東京都の場合)
自験例1 (ループス腎炎)
自験例2 (頻回再発型/ステロイド依存性ネフローゼ症候群〈FR/SDNS〉)
主な利尿薬の分類
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.