ダイナミックな感染症疫学を，季節性，年齢別，地域性，性差，環境変化や予防接種の普及など社会的要因を含め考察しなおすことで，新たな対応策がみえてくる．
ウイルス性・細菌性感染症に対する効果的な薬物療法，ワクチン，輸液，対症療法の実際，そしてパンデミックな新型インフルエンザ対策を言及．

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目次

1章　季節性からみた感染症
　感染症診断と疫学情報　（細矢光亮）
　サーベイランスからみた感染症の季節性　（岡部信彦）
　なぜ感染症に季節性があるのか　（鈴木　宏）

2章　病態の原因と季節性・年齢別・年代推移
　急性上気道炎　（黒崎知道）
　下気道感染症　（堤　裕幸，要藤裕孝）
　重症呼吸器感染症　（新庄正宜）
　ウイルス性髄膜炎　（佐藤晶論）
　細菌性髄膜炎　（中野貴司）
　急性脳炎・脳症　（水口　雅）
　ウイルス性胃腸炎　（細矢光亮，大西周子）
　細菌性胃腸炎と食中毒　（田尻　仁）
　中耳炎　（山中　昇）
　尿路感染症　（川崎幸彦）
　皮膚感染症　（本田まりこ）
　熱帯感染症　（西條政幸，木下一美）

3章　ウイルス感染症と疫学・臨床像
　麻疹　（庵原俊昭）
　風疹　（楠原浩一）
　流行性耳下腺炎（ムンプス）　（本村秀樹，森内浩幸）
　季節性インフルエンザ　（田島　剛）
　RSウイルス感染症　（橋本浩一）
　ヒトメタニューモウイルス感染症　（菊田英明）
　アデノウイルス感染症　（青木知信）
　エンテロウイルス感染症　（細矢光亮）
　水痘　（尾崎隆男）
　サイトメガロウイルス感染症　（沼﨑　啓）
　EBウイルス感染症　（河辺慎司，木村　宏）
　突発性発疹　（吉川哲史）
　伝染性紅斑　（要藤裕孝）
　日本脳炎　（宮﨑千明）
　ロタウイルス感染症　（牛島廣治，石田眞一）
　ノロウイルス感染症　（中田修二）

4章　細菌感染症と疫学・臨床像
　黄色ブドウ球菌感染症　（坂田　宏）
　レンサ球菌感染症　（西　順一郎）
　肺炎球菌感染症石　（和田稔彦）
　インフルエンザ菌感染症　（佐藤吉壮）
　百日咳　（岡田賢司）
　マイコプラズマ感染症　（成田光生）
　クラミジア感染症　（山口徹也）
　サルモネラ感染症　（大宜見　力，大石　勉）
　病原性大腸菌感染症　（城　宏輔）

5章　新型インフルエンザ
　新型インフルエンザの基礎　（押谷　仁）
　新型インフルエンザへの対策－国立成育医療研究センターでの対応　（齋藤昭彦）
　新型インフルエンザと呼吸不全　（細矢光亮，陶山和秀）
　新型インフルエンザと急性脳症　（前木孝洋，天羽清子，塩見正司）

付表
　百日咳診断基準/登校（園）基準

索引