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高度な医療技術の結果,ハイリスク新生児や重篤疾患罹患児の生命予後は改善されたが,神経発達予後は10年前と変わらない.
これは長期的なサポートを必要とする慢性疾患児が増えつづけていることを表し,いま,小児科医療の現場では欠かせないテーマとなっている.
目次
1章 現状と課題
小児の慢性疾患の定義・疫学 (原田正平,加藤忠明)
慢性疾患をもつ児の課題 (村上由則)
公的支援の利用 (高田栄子,側島久典)
2章 対象疾患
慢性呼吸器疾患児へのインフルエンザ対策 (岡田賢司)
循環器疾患 (山岸敬幸,仲澤麻紀)
腎疾患 (芦田 明,服部元史)
神経疾患,神経・筋疾患 (平澤恭子)
発達障害 (山下進太郎,吉川尚美,新島新一)
リウマチ性疾患,自己免疫疾患 (森 雅亮)
先天性代謝疾患 (新宅治夫)
血液・腫瘍疾患 (河野嘉文)
内分泌疾患 (依藤 亨)
先天異常 (川目 裕)
感染症 (外川正生)
アレルギー疾患 (平井康太,望月博之)
消化器疾患 (位田 忍)
早産児のサポート (渡辺とよ子)
脳神経疾患 (日下康子,阿部俊昭)
泌尿器疾患 (島田憲次)
皮膚疾患 (髙木 敦,池田志斈)
骨疾患 (堀川玲子)
聴力障害-人工内耳,早期療育 (大崎康宏)
視力障害 (吉田和彦)
口唇口蓋裂 (西條英人,高戸 毅)
3章 処置・治療
栄養補助 (水野克己)
呼吸補助 (木原秀樹)
気管切開 (長谷川久弥)
在宅栄養管理 (澤井利夫,米倉竹夫)
排泄補助(ストーマケア) (澤井利夫,米倉竹夫)
薬物治療補助 (山﨑俊夫)
理学療法補助 (児玉和夫)
ホスピスケア(緩和ケア) (細谷亮太)
4章 地域支援
地域の小児科医との連携 (堺 武男)
小児慢性疾患患児の急変時の対処法 (櫻井淑男)
救急外来受診 (上谷良行)
NICU退院支援の必要性 (吉野朝子)
訪問看護の利用 (内藤亜夜)
レスパイト入院(短期入所)の利用-主に重症心身障害児 (岩崎裕治)
学校での医療的ケア (船戸正久)
在宅支援医療機関の利用 (前田浩利)
公共福祉施設の利用 (高田 哲)
予防接種計画 (渡辺 博)
患者家族会の利用 (片山麻子)
心理的ケア (永田雅子,上嶋菜摘)
小児慢性疾患における学校教育の役割 (西牧謙吾)
付表
ヒト成長ホルモン治療の開始・継続・終了基準
エネルギーの食事摂取基準
小児期に持続感染を起こす代表的な病原体と疾患
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.