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本書では,診察・原因薬剤の検査などの基礎的事項,蕁麻疹型などの軽症型から重症薬疹(SJS/TEN,DIHS,AGEP)までの発症メカニズムや鑑別診断,増加してきた抗腫瘍薬や分子標的治療薬によるものなどを,最新の知見をもとに詳述する.
処方される多くの薬剤が薬疹を引き起こす可能性があるため,皮膚科に限らず,薬疹の知識は全診療科に必要といえる.
目次
Ⅰ 薬疹の基礎知識
1.薬疹はどのように分類されるか (末木博彦)
2.最近報告の多い薬疹および原因薬剤 (福田英三)
3.薬疹の診断の手順 (相原道子)
4.薬疹と鑑別すべき急性感染症 (安元慎一郎)
5.薬剤アレルギーの発症メカニズム (橋爪秀夫)
6.薬疹の発症におけるウイルス感染の役割とは (塩原哲夫)
7.パッチテストの方法と結果の解釈 (池澤優子,相原道子,池澤善郎)
8.皮内テストの方法と結果の解釈 (山根裕美子,相原道子,池澤善郎)
9.プリックテストとスクラッチテストの方法と結果の解釈 (足立厚子)
10.薬疹におけるリンパ球刺激試験(DLST)の意義 (戸倉新樹)
11.内服(誘発)試験の実施時期と方法 (末木博彦)
12.医薬品副作用被害救済制度の利用法 (落合豊子)
13.薬疹の医療訴訟では何が問題点とされるか (飯島正文)
Ⅱ 重症薬疹
Stevens-Johnson症候群(SJS),中毒性表皮壊死症(TEN)
14.SJS/TENの発症頻度 (北見 周,飯島正文)
Column【症例紹介】 Stevens-Johnson症候群 (原 清佳,相原道子)
15.SJS/TENの臨床的特徴と診断基準 (渡辺秀晃)
16.SJS/TENにおける眼症状の特徴 (上田真由美,外園千恵)
17.SJS/TENの鑑別診断 (北見 周)
18.SJS/TENの発症機序 (池澤善郎)
19.SJS/TENにおける血中FasLの最近の位置づけ (阿部理一郎,村田純子,吉岡直也)
20.SJS/TENの治療指針 (相原道子)
21.SJS/TENの血漿交換療法の実際 (山田裕道)
22.SJS/TENの免疫グロブリン静注療法の実際 (塩原哲夫)
23.SJS/TENの眼症状の治療と後遺症 (上田真由美,外園千恵)
24.DIHSの臨床的特徴と診断基準 (藤山幹子)
25.DIHSにおけるヒトヘルペスウイルス再活性化の役割とは (橋本公二)
26.DIHSの後遺症として発現する自己免疫疾患とは (塩原哲夫)
27.DIHSの合併症としての1 型糖尿病はどのような経過をとるか (狩野葉子)
28.DIHSの死亡例の特徴 (平原和久)
29.DIHSの鑑別診断 (白藤宜紀,岩月啓氏)
30.DIHSの治療 (藤山幹子)
急性汎発性発疹性膿疱症(AGEP)
31.AGEPの原因と臨床的特徴・診断基準 (稲岡峰幸,狩野葉子)
32.AGEPの鑑別診断 (小森〔山口〕絢子,相原道子)
Column【症例紹介】 AGEPと鑑別を要したGPPが疑われた症例 (小森〔山口〕絢子,相原道子)
33.AGEPの発症機序 (内田敬久,相原道子)
34.AGEPの治療 (稲岡峰幸,狩野葉子)
重症薬疹の最新研究からのインサイト
35.重症薬疹における遺伝的背景(1)SJS/TENの世界的研究動向と日本での取り組み (村松正明)
36.重症薬疹における遺伝的背景(2)DIHS/DRESSの研究動向 (森田栄伸)
37.TENの動物モデルから何が明らかになったか (小豆澤宏明)
38.SJS/TENにおける血清グラニュライシンの上昇が意味するものとは (齋藤奈央,吉岡直也,阿部理一郎)
39.DIHSとGVHDにおけるウイルス再活性化の類似点 (浅田秀夫)
40.トリクロロエチレンによる重症型中毒疹とHHV-6再活性化の関係 (渡辺秀晃)
Ⅲ 蕁麻疹・血管性浮腫型薬疹・薬物性アナフィラキシー
41.蕁麻疹・血管性浮腫・アナフィラキシーを起こす薬剤 (森田栄伸)
42.蕁麻疹・血管性浮腫型薬疹の診断手順と検査 (松倉節子)
43.薬剤による蕁麻疹・血管性浮腫の発症機序 (堀川達弥)
44.ACE阻害薬やARBによる血管性浮腫の発症機序 (岩本和真,秀 道広)
Column【症例紹介】 ACEI内服中に生じた血管性浮腫 (岩本和真,秀 道広)
45.蕁麻疹・血管性浮腫型薬疹の治療 (岩本和真,秀 道広)
46.薬物性アナフィラキシーの治療 (光畑裕正)
47.抗アレルギー薬による蕁麻疹とは (猪又直子)
48.NSAIDsによる食物アレルギー増強の機序 (森田栄伸)
Ⅳ よくみる薬疹,まれな薬疹
49.紅斑丘疹型・湿疹型・多形紅斑型薬疹の違いは何か (小森〔山口〕絢子,池澤善郎)
50.光線過敏型薬疹の発症機序 (椛島健治)
51.固定薬疹の発症機序 (水川良子)
52.苔癬型薬疹と扁平苔癬の違いは何か (竹中 基)
53.薬剤性血管炎の病態 (川名誠司)
54.薬剤誘発性水疱症はどうやって診断するか (橋本 隆,吉村和弘,石井文人)
55.薬剤性乾癬の病態(1)biologicsによる乾癬・掌蹠膿疱症 (朝比奈昭彦)
56.薬剤性乾癬の病態(2)高血圧治療薬などによる乾癬 (相原道子)
Column【症例紹介】 乾癬型薬疹 (相原道子)
57.薬剤性ループスの特徴 (藤本 学)
Ⅴ 原因薬剤別薬疹の特徴
抗腫瘍薬による特殊な臨床型
58.hand-foot syndromeとは (山﨑直也)
59.皮膚潰瘍をきたす抗腫瘍薬と抗腫瘍薬の血管外漏出時の対処法 (並川健二郎)
60.ブレオマイシン皮膚炎およびフルオロウラシル誘導体による薬疹の特徴 (足立厚子)
61.分子標的治療薬による薬疹の特徴 (浅田秀夫)
62.タキサン系薬剤による薬疹の特徴 (蒲原 毅)
その他
63.造影剤による薬疹の特徴 (秋山正基)
64.漢方薬や健康食品による薬疹の特徴 (夏秋 優)
65.インターフェロンとリバビリン併用療法による薬疹の特徴 (山根裕美子,相原道子)
C olumn【症例紹介】 IFN-α-2bとリバビリン併用療法による薬疹 (山根裕美子,相原道子)
66.γグロブリン大量療法による掌蹠の水疱とは (藤本 亘)
Column【症例紹介】 γグロブリン大量療法による掌蹠の水疱 (藤本 亘)
67.シアナミドによる多彩な薬疹の臨床像 (松倉節子)
Ⅵ その他の薬剤性皮膚障害
68.脱毛をきたす薬剤 (植木理恵)
69.かゆみを誘発する薬剤 (高森建二,根木 治)
70.色素沈着をきたす薬剤 (清水忠道)
References
Index
原因薬剤索引
事項索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.