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シミや白斑のほとんどは,生命を脅かすものではないが,疾患として目立つため患者のQOLには大きな障害を及ぼす.本書ではシミや白斑の病態について,新知見を含め詳述.また鑑別診断に重点を置き,それぞれの疾患に応じた治療の組み立て方を解説.外用薬や内服療法,レーザー治療,外科的治療,そして最新の美白剤や抗酸化療法さらに化粧品によるカモフラージュまで網羅.これからの皮膚科医必携の一冊.
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目次
Ⅰ シミ
総論
1.シミの定義と頻度・性差・好発年齢 (渡辺晋一)
2.シミ疾患の病態と診断 (渡辺晋一)
3.シミの鑑別診断 (渡辺晋一)
4.メラニン生成機序:最新の理解 (古村南夫)
5.ユーメラニンの生理的役割 (山口裕史)
6.フェオメラニンの役割はどこまで明らかになっているか (山口裕史)
7.シミの治療に欠かせない基礎知識 (古村南夫)
8.シミの予防と治療(1)保健医療 (古村南夫)
9.シミの予防と治療(2)美白剤はどこまで有用か (関東裕美)
10.シミの予防と治療(3)サプリメントはどこまで有用か (市橋正光)
11.わたしの勧めるシミ対策(1)皮膚科の立場から (米井 希,山本有紀)
12.わたしの勧めるシミ対策(2)形成外科の立場から (久野慎一郎,吉村浩太郎)
各論
13.老人性色素斑の病態・診断・鑑別診断 (山本有紀)
14.肝斑の病態・診断・鑑別診断 (船坂陽子)
15.雀卵斑の病態・診断・鑑別診断 (吉澤順子,鈴木民夫)
16.太田母斑の病態・診断 (溝口昌子,村上富美子)
17.対称性真皮メラノサイトーシスの診断・鑑別診断・発症機序 (溝口昌子,村上富美子)
18.炎症後色素沈着の発症機序と診断 (占部和敬)
19.薬剤性色素沈着症の発症機序と診断 (占部和敬)
20.フリクションメラノーシスの発症機序と診断 (古村南夫)
21.代謝異常による色素異常症 (関東裕美)
22.von Recklinghausen病 (中山樹一郎)
23.Peutz-Jeghers症候群 (古村南夫)
24.遺伝性対側性色素異常症の発症機序と診断 (吉澤順子,鈴木民夫)
25.LEOPARD症候群の病態・診断・鑑別診断 (大磯直毅)
26.Cole-Engman症候群 (大磯直毅)
27.色素性乾皮症の病態・診断・鑑別診断 (錦織千佳子)
シミに関する最新研究からのインサイト
28.紫外線によるメラニン合成:UVBとUVAの作用機序 (船坂陽子)
29.美白剤の最近の動向 (本川智紀)
30.抗酸化剤の美白効果 (正木 仁)
31.新しいシミ治療を展望する:形成外科の立場から (山下理絵)
Ⅱ 白斑
総論
32.白斑の定義と頻度 (片山一朗)
33.白斑の病態と診断 (片山一朗)
34.白斑の鑑別診断 (塚本克彦)
35.加齢と白斑 (大磯直毅)
36.自己免疫疾患と白斑 (深井和吉)
Column:銅代謝疾患における色素沈着の相反現象:Menkes病とWilson病 (花田勝美)
37.白斑と遺伝性疾患 (吉澤順子,鈴木民夫)
38.白斑の治療方針とその決定法(指針) (塚本克彦)
39.白斑の治療(1)外用薬 (塚本克彦)
40.白斑の治療(2)免疫抑制薬 (塚本克彦)
41.白斑の治療(3)自己細胞の利用 (堀川達弥)
42.小児白斑の治療 (大磯直毅)
43.尋常性白斑の光線療法 (森田明理,加藤裕史)
44.白斑のレーザー治療 (芝田孝一)
45.尋常性白斑に対するLLLT (大城貴史,大城俊夫)
46.白斑治療におけるメイクアップの意義と方法 (鈴木裕美子)
各論
47.尋常性白斑の病態・診断・鑑別診断 (堀川達弥)
48.薬剤・化学物質による白斑の病態・診断・鑑別診断 (堀川達弥)
49.Sutton白斑の病態・診断・鑑別診断 (永井 宏)
50.メラノーマに伴う白斑の病態・診断・鑑別診断 (永井 宏)
白斑に関する最新研究からのインサイト
51.幹細胞と白斑 (上野真紀子,西村栄美)
52.抗酸化療法は白斑治療に有用か (市橋正光)
53.活性型ビタミンD3と紫外線照射併用療法の白斑への治療応用 (片山一朗)
付録
シミ・白斑のメーキャップ (資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンター)
References
Index
Nakayama Shoten Co., Ltd.