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本書は,精神科医,ことにこれから専門医をめざす若手医師を念頭に書かれ,面接場所やそこでの役割を描写している。現場で働く方なら必ず身につけて,精神科臨床ですぐに役立つ面接法を説いている。「実地の臨床」つまり「日常面接」について詳しく述べているが,それはつまり面接のエッセンスである。この様式に習熟すると面接にかける時間の長短が問題でないことがおわかりいただけると思う。
目次
はじめに
I.精神科医療面接とはどのようなものか
精神科医療面接とは何か
精神科医療面接の種類
日常面接とは日常精神療法である
日常面接が重要である理由
日常精神療法と本格的精神療法との弁証法的関係
日常精神療法と本格的精神療法との上手な使い分け
精神科医療面接の倫理
II.面接の進め方
A.面接に先立って
受付と待合室の構造
診察室の構造
患者を招き入れる
最初の話しかけ方
B.面接の構造
面接者の態度の4要素
面接の楷書形
面接の基本形
初診の基本形
基本形からの変形の原則
C.面接者の態度の四要素について
感受について
質問について
傾聴について
応答について
D.面接におけるさまざまな留意点
受容ということ
患者に指示する
患者の質問に答える
病気について説明する
治療について説明する
家族歴・生活史の聞き方
カルテの書き方
面接の終わり方
III.面接における実務的問題
家族同席の面接
家族だけが面接を希望する場合
上司など第三者による問い合わせ/面接希望
電話での診察
病室や談話室での診察
病院以外での診察
知人に診察を頼まれ/意見を聞かれた場合
診断書の書き方
紹介状(診療情報提供書)の書き方
患者に贈り物をもらったとき
看護師との上手な協力の仕方
臨床心理士との上手な協力の仕方
IV.むずかしい場合の対処法
自殺の訴えがみられる場合
自殺企図で来院し/運ばれてきた場合
興奮している場合
不満/怒りを訴える場合
黙っている場合
不安が強い場合
診察室で泣く場合
演技的な場合
治療/入院を拒否する場合
自己流の治療を希望する場合
軽症なのに休職/診断書を希望する場合
転院を希望する場合/本人の希望で転院してきた場合
過量服薬の傾向がある場合
面接者が共感できない場合
話が長い場合
V.疾患別 面接のポイント
統合失調症
躁うつ病(単極型・双極型)
適応障害
不安神経症(パニック障害,その他)
心気神経症
強迫神経症
対人恐怖症
VI.面接の学びかた
書物を通じての学習
陪席
スーパーヴィジョン
ケースカンファレンス
ケースセミナー
医局や職員室(ナースステーション)での雑談
経験から学ぶ
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