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神経心理学は,従来の失語・失行・失認の研究のみならず,最近では心理学・神経生理学・画像研究なども加わり,脳研究の中心としての位置を獲得しつつある.本書は,認知症を神経心理学的側面からとらえることを第一の目的にしているが,認知症にみられる症候の多くは神経心理学で扱う内容であり,これまで類書がほとんどなかったことが不思議なほどである.認知症診療にかかわる医療関係者必携の一冊である.
関連書籍
目次
Ⅰ.総論
神経心理学からみたデメンチア (岩田 誠)
認知症の神経心理学的診かた
中核症状 (三村 將)
周辺症状 (玉岡 晃)
鑑別診断 (河村 満,杉本あずさ)
Ⅱ.診断
認知症診断のアルゴリズム (佐村木美晴,山田正仁)
症候別 認知機能検査のポイント
注意・遂行機能の検査 (武田景敏)
記憶の検査 (緑川 晶)
病識の検査 (小山慎一)
失語の検査 (大槻美佳)
読み書き障害の検査 (毛束真知子)
失行の検査 (川合圭成,河村 満)
失認の検査 (高橋伸佳)
疾患別 認知機能検査のポイント
アルツハイマー病の認知機能検査 (下村辰雄,菊谷千映子)
血管性認知症の認知機能検査 (高野大樹,長田 乾)
レヴィ小体病の認知機能検査 (長濱康弘)
前頭側頭葉変性症の認知機能検査 (市川博雄)
認知症の画像診断
病巣診断のテクニック (斎藤尚宏,鈴木匡子)
X 線CT,MRI (林 祐一,犬塚 貴)
灰白質・白質構造の定量解析法 (宮田 淳)
脳血流SPECT (羽生春夫)
PET,アミロイド・イメージング (石井賢二)
トラクトグラフィーと症候診断 (近藤正樹,山田 惠)
認知症の神経病理学・発症機序
認知症をきたす疾患の神経病理 変性疾患を中心に (新井信隆)
認知症における神経心理学的症候の神経病理 (石原健司)
認知症の分子病態 (富山貴美,森 啓)
Ⅲ.認知症をきたす疾患
緩徐進行性高次機能障害
原発性進行性失語
進行性非流暢性失語 (石原健司)
意味性認知症 (小森憲治郎,北村伊津美)
logopenic (吉野眞理子)
原発性進行性失書 (佐藤正之)
原発性進行性失読 (丹治和世)
原発性進行性失行 (近藤正樹)
原発性進行性失認 (杉本あずさ)
treatable dementia (稗田宗太郎)
血管性認知症 (佐々木良元,冨本秀和)
アルツハイマー病,MCI (今村 徹)
レヴィ小体型認知症 (佐藤正之)
前頭側頭葉変性症 (市川博雄)
パーキンソン病 (森 秀生)
進行性核上性麻痺 (森 秀生)
大脳皮質基底核変性症 (森 秀生)
多系統萎縮症 (森 秀生)
ハンチントン病 (森 秀生)
脊髄小脳変性症 (川合圭成,河村 満)
多発性硬化症 (河内 泉,西澤正豊)
プリオン病 (三條伸夫,水澤英洋)
Ⅳ.認知症で起こる神経心理学的症候
獲得性サヴァン症候群 (高畑圭輔)
アパシー (加治芳明,平田幸一)
カプグラ症候群とフレゴリの錯覚 (磯野 理)
シャルル ボネ症候群 (古川哲雄)
バーリント症候群 (船山道隆)
てんかん性健忘とアルツハイマー病 (伊藤ますみ)
もの盗られ妄想 (橋本 衛)
人物同定障害 (小森憲治郎,福原竜治)
食行動異常 (杉本あずさ,河村 満)
常同行動 (数井裕光,武田雅俊)
環境依存症候群 (福武敏夫)
鏡現象 (大東祥孝)
社会的認知障害 (小早川睦貴)
病態失認 (大東祥孝)
身体部位失認 (鶴谷奈津子)
Ⅴ.治療・介護
薬物療法 (東海林幹夫)
非薬物療法 (佐藤晋爾,朝田 隆)
認知症の神経心理学的リハビリテーション (望月寛子)
BPSDに対する対応 (吉澤利弘)
Case Study
CASE1 前頭側頭葉の進行性萎縮がみられ,67歳で死亡した男性例の病理診断 (石原健司,中野今治)
CASE2 異常言動が目立った54 歳時死亡男性例 (石原健司,中野今治)
CASE3 特徴的なMRI所見がみられた進行性認知症女性例の病理所見 (石原健司,中野今治)
付録
神経心理学的検査 (川合圭成,河村 満)
神経心理学的検査とは
スクリーニング検査
専門的検査
認知症疾患治療に用いられる主な薬剤
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.