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神経系感染症の病因は,ウイルス,細菌,真菌,原虫,寄生虫など極めて多彩であり,初期治療が患者の転帰に大きく影響する疾患も数多い.本書では,国内で罹患の可能性のある感染症のみならず輸入感染症についても幅広く網羅し,最新の診断技術や治療法の可能性,免疫低下状態での対応等についてあますところなく言及.神経系感染症にたずさわるすべての人に必携の一冊である.
関連書籍
目次
Ⅰ.総論
神経感染症の症候 (庄司紘史)
神経感染症の診断
起炎菌とその同定法 (水谷智彦)
Ⅱ.ウイルス感染症
急性無菌性髄膜炎・髄膜脳炎 (大石 実,亀井 聡)
ヘルペスウイルス感染症
単純ヘルペスウイルス感染症 (中嶋秀人)
水痘-帯状疱疹ウイルス感染症 (加藤秀紀,三竹重久,湯浅浩之)
エプスタイン・バーウイルス感染症 (小林 禅,水澤英洋)
サイトメガロウイルス感染症 (加藤丈夫)
ヒトヘルペスウイルス6型脳炎 (安川正貴)
インフルエンザ脳症 (八代将登,森島恒雄)
フラビウイルス感染症-日本脳炎,ウエストナイル脳炎ほか (髙崎智彦)
ニパウイルス感染症 (森田公一)
リッサウイルス感染症-狂犬病 (西園 晃)
ピコルナウイルス感染症 (大原義朗,長山成美)
ウイルス性出血熱 (西條政幸)
遅発性ウイルス・レトロウイルス感染症
亜急性硬化性全脳炎 (細矢光亮)
進行性多巣性白質脳症 (雪竹基弘)
HIV感染症 (三浦義治)
HTLV-1感染症 (出雲周二)
Ⅲ.細菌感染症
細菌性髄膜炎 (石川晴美,亀井 聡)
脳膿瘍,硬膜下膿瘍,硬膜外膿瘍 (稲次基希,大野喜久郎)
結核性髄膜炎 (福武敏夫)
ハンセン病ニューロパチー (岩田 誠)
リケッチア感染症─ツツガムシ病,日本紅斑熱 (小宅睦郎,西澤正豊)
マイコプラズマ感染症 (寒川 真,楠 進)
ボツリヌス中毒,破傷風 (松田 希,宇川義一)
ウィップル病 (﨑山佑介,髙嶋 博)
ブルセラ症,レプトスピラ症,放線菌症,ノカルジア症 大原義朗,長山成美
Ⅳ.スピロヘータ感染症
神経ボレリア症-ライム病 (白井慎一,佐々木秀直)
神経梅毒 (池口邦彦)
Ⅴ.真菌症
クリプトコッカス髄膜脳炎 (岡本幸市)
カンジダ髄膜脳炎 (中山晴雄,岩渕 聡,渋谷和俊)
アスペルギルス症,ムコール症 (小笠原淳一,神田 隆)
中枢神経系ヒストプラズマ症 (濱田 雅)
Ⅵ.原虫・寄生虫感染症
トキソプラズマ脳炎 (松田有紀,松永晶子,米田 誠)
脳マラリア (小林謙一郎,大西健児)
アメーバ髄膜脳炎 (福間利英)
線虫症 (丸山治彦)
条虫症-脳有鉤嚢虫症,脳マンソン孤虫症,脳多包虫症,脳単包虫症 (中村(内山)ふくみ,吉川正英)
吸虫症 (千種雄一,林 尚子)
糸状虫症-フィラリア症 (木村英作)
Ⅵ.プリオン病
プリオン病 (三條伸夫,水澤英洋)
Case Study
CASE1 頭痛と発熱で発症し,水頭症と意識障害が亜急性に進行し死亡した53歳男性 (豊島靖子,林森太郎,高橋 均)
CASE2 感冒様症状で発症し,症状遷延を認め,意識障害に至った23歳男性 (八木拓也,髙橋愼一,鈴木則宏)
CASE3 頭痛,発熱と炎症所見を呈し,頭部造影CTでリング状増強効果を認めたが穿刺培養は陰性の70歳女性 (中冨浩文,佐藤奈穂子,辻 省次)
CASE4 最初に左耳痛,耳鳴,難聴で発症し,その後一側の多発性脳神経障害がみられた55歳女性 (大越教夫,石井亜紀子,中馬越清隆)
CASE5 頭頸部前屈時の疼痛を主訴とした28歳女性 (米川 智,吉良潤一)
CASE6 不明熱が持続し,左腰・大腿部痛を認めた大酒家の59歳男性 (熊本俊秀,石橋正人)
付録
付録1. 感染症法による規制-感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 (中島典子)
付録2. 感染症関連ガイドラインと使用上の注意
単純ヘルペス脳炎 (中嶋秀人)
細菌性髄膜炎 (石川晴美,亀井 聡)
真菌症 (髙園貴弘,泉川公一,河野 茂)
亜急性硬化性全脳炎 (細矢光亮)
進行性多巣性白質脳症 (雪竹基弘)
HIV感染症 (三浦義治)
HTLV-1感染症 (出雲周二)
プリオン病 (三條伸夫,水澤英洋)
付録3. 神経感染症における主な抗体検査法 (峰松俊夫)
付録4. 本書でとりあげた主な神経感染症の病原体と検査法 (監修:峰松俊夫)
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.