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本書は岸本忠三先生の大阪大学での講義をもとに作られた本です.
免疫学の100年間の歴史をわかりやすく解説するとともに,著者のライフワークである創薬にまで結びついたIL-6の研究が語られます.まさに研究の醍醐味ともいえる次々に語られる免疫学の発見と当事者ならではのエピソード.
免疫学に興味のある読者のみならず,研究の楽しさを知りたい読者にもお勧めの一冊.
目次
1.免疫学の100年:ワクチンの開発から抗体の解明まで
はじめに
小児麻痺を撲滅したワクチン療法
ワクチンの発見---近代医学のスタート
免疫のしくみはどうなっているのか?
抗体の構造とはたらきの解明
アナフィラキシーの発見
生体は抗原の多様性にいかに対応するか?
2.免疫機構をつかさどる細胞と分子
免疫機構をつかさどるリンパ球の発見
Tリンパ球は抗体産生のヘルプと細胞性免疫の機能を担う
拒絶反応のカギをにぎる移植抗原
Toll様受容体の発見
TLRはさまざまな抗原認識に関与する
免疫系がDNAを認識するしくみとその利用
TLRによる抗原認識機構の解明とその制御がもたらすもの
3.IL-6と抗体医薬
自己免疫疾患---免疫系が自分自身を攻撃する病気
IL-6の増加と急性期タンパクの関係
IL-6が招く“抗体産生細胞のがん”"
IL-6受容体の発見
IL-6が遺伝子に信号を伝えるしくみ
ウイルス増殖・発がん調節にかかわるNF-IL6
IL-6を調節するフィードバック機構
IL-6に対する抗体医薬のはじまり----ヒト化抗体の誕生
キャッスルマン病の原因---ヘルペスウイルスの関与
関節リウマチに対するIL-6受容体抗体の骨破壊の予防効果
IL-6受容体抗体がもたらすリウマチ合併症の改善
全身性特発性関節症に対するIL-6受容体抗体の臨床試験
他の自己免疫疾患へのIL-6受容体抗体の治療効果
IL-6異常産生メカニズムの解明
次世代医薬品の鍵---マクロファージを介した炎症抑制
Il-6の異常産生を制御する機構の発見
おわりに
Nakayama Shoten Co., Ltd.