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2000年に日本医療機器学会の認定として第二種滅菌技士が、2003年に第一種滅菌技師が誕生して以来、滅菌に関する知識や技術水準は飛躍的に進歩を遂げてきた。しかし、医師および看護師の教育を担う医育機関での滅菌に関する教育カリキュラムがまだ充実していないこともあり、滅菌に関する技術や知識を学ぶ機会は少ない。
滅菌に関する国際基準International Organization for Standardization(ISO: 国際標準化機構)についても、図表や絵をふんだんに用いてわかりやすく解説した。
目次
Part I 目に見えない生命体
1.はじめに
1.1 適正な感染管理を求める声が増している
1.2 本書が対象とする読者
1.3 滅菌:広範なサイエンスや技術が出合う世界
1.4 滅菌=難しい
1.5 本書の主題:湿熱(蒸気)による滅菌
1.6 医療機器に関する法規:滅菌に関するISO および CEN 基準
1.7 遠隔地や被災地における滅菌法への提
2.病気という「謎」(ミステール)
2.1 病気と小さな生物の関係
3.細胞:生命の構成単位
3.1 細胞、組織、器官、そして生物
3.2 微生物
3.3 どのように細胞は作られているか
4.微生物学:微生物の研究
4.1 さまざまな微生物
4.2 生物の命名法
4.3 微生物と出会う
5.体と病魔との闘い
5.1 「永住者」と「短期滞在者」:常在菌・通過菌
5.2 汚染
5.3 病気を引き起こす微生物
5.4 危険な微生物から体を守る
5.5 病気と闘うための外からの味方:薬
5.6 感染
5.7 病気の拡大
5.8 本書の目的
Part II 感染拡大の予防
6.清浄(洗浄)、消毒、滅菌、衛生、無菌操作による感染予防
6.1 バイオバーデン・初発菌数
6.2 バイオバーデンを許容水準にまで減少させることによる感染予防
6.3 無菌状態を維持する:包装の重要性
6.4 病院での無菌と衛生
6.5 医療器材の再処理
6.6 近代(西洋)医療の起源:アスクレピオスとヒギュエイア
7.バイオバーデン(生物学的負荷)を減少させる
7.1 バイオバーデンを減らす方法
7.2 菌が生存するための条件
7.3 不活性化の方法
7.4 微生物を死滅させるプロセスの本質
7.5 消毒前にバイオバーデンを減少させる
7.6 「滅菌できた」とは?
7.7 滅菌性能評価
8.滅菌前の洗浄
8.1 序論
8.2 滅菌の前に洗浄する理由
8.3 使用済みの手術器材の汚れ
8.4 使用後すぐに洗浄する
8.5 洗浄工程
8.6 洗浄作用
8.7 洗浄の化学的原理
8.8 洗浄に使う化学薬品
8.9 洗浄後の中間すすぎの必要性
8.10 消毒と乾燥
8.11 中央材料室での洗浄方法
8.12 洗浄時の作業者保護
8.13 洗浄の品質管理
8.14 洗浄実務の一般的なガイドライン
9.さまざまな滅菌法
9.1 加熱法
9.2 ガスや薬品により、微生物を死滅させる
9.3 放射線滅菌
9.4 過酸化水素ガスプラズマ滅菌
9.5 濾過滅菌
9.6 非耐熱性素材のより安全な滅菌法を求めて
Part III 高圧蒸気滅菌
10.滅菌剤としての蒸気
10.1 観察と計測
10.2 質量・重さ・力
10.3 圧力
10.4 温度と熱
10.5 水の蒸発(水蒸気)
10.6 水と蒸気の質
11.ベーシックな蒸気滅菌器
11.1 ベーシックなオートクレーブの設計
11.2 圧力容器
11.3 圧力と温度の制御
11.4 安全バルブ
11.5 滅菌時間の制御
11.6 滅菌チャンバー内の空気
11.7 空気の層(空気の層形成)
11.8 重力置換式滅菌の基本工程
11.9 配管図の基礎
11.10 オートクレーブの基本型(圧力鍋)
11.11 基本的な卓上式(ポータブル)オートクレーブ
11.12 容量が大きいオートクレーブ
11.13 上方からチャンバーに蒸気が入るオートクレーブ
11.14 蒸気コンデンサの活用
11.15 天候や高度の影響
11.16 重力置換方式による空気除去工程を採用した滅菌器の評価
12.管腔(ホロー)機材・多孔性(ポーラス)器材の滅菌
12.1 管腔(ホロー)器材
12.2 多孔性(ポーラス)器材
12.3 ポーラス器材を滅菌するうえでの問題
12.4 問題の解決法:滅菌前後の真空工程
12.5 ポーラス器材・管腔器材の基本的な滅菌工程
12.6 空気除去(脱気)の改善
12.7 真空式滅菌器の基本構造
12.8 真空ポンプ
12.9 真空工程付きオートクレーブの構造
13.工程管理
13.1 作業者の役割
13.2 自動制御の方法
14.滅菌の国際規格
14.1 法令および規格の標準化・協調性の必要性(欧州の例)
14.2 滅菌工程の基本原理
14.3 自動工程制御
14.4 蒸気滅菌器の一般的な要求事項
14.5 滅菌ユニット
14.6 大型滅菌器と小型滅菌器
Nakayama Shoten Co., Ltd.