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生体リズムの乱れに着眼する「時間医学」の視座から、高血圧、糖尿病、癌などをとらえ、多くの臨床データとともに時間診断および時間治療の方法論を展開していく。時間医学研究の成果と内科臨床の新たな可能性を示す待望の一冊。
目次
序章 時間のglocalizationと時間構造
I章 時間医学研究の進歩
1 時計分子の発見と時間医学研究の進歩
2 視交叉上核と松果体
3 食の生理と病態の時計機構
4 時計機構のエピジェネティクス
5 時間医学研究の進歩と疾病発症のリズム
6 時間医学研究のためのリズム解析法
II章 高血圧の時間診断
1 24時間血圧記録の有用性と限界
2 血圧サーカディアンリズムを統括する時計遺伝子
3 血圧サーカディアンリズムをととのえるアルドステロン
4 時計遺伝子による時刻の設定と血圧リズム管理
5 血圧サーカディアンリズムの4要素
6 血圧日内変動とクロノデスム
7 血圧サーカディアンリズムのover-swinging(CHAT)
8 Vascular Variability Syndrome(VVS)の提唱
9 血圧変動に見られる多重の時間構造
10 時間診断の立場からみた高血圧の時間治療
III章 時間診断に基づく高血圧の時間治療
1 血圧モーニングサージの時間治療
2 血圧ノンディッパーの時間治療
3 7日間連続24時間血圧でみた高血圧の日差変動
4 7日間連続24時間血圧でみた夜間血圧降下度の日差変動
5 仮面ノンディッパーの時間治療
6 仮面モーニングサージの時間治療
7 血圧Winterサージの時間治療
8 Vascular Variability Syndrome(VVS)の時間治療
IV章 糖尿病の時間治療
1 自律神経中枢としての視床下部視交叉上核
2 血糖を調節する視床下部視交叉上核
3 CGMSによる血糖の48時間連続記録
4 不眠と糖尿病
5 視床下部視交叉上核とは異なっていた空腹中枢の所在
6 糖尿病の時間治療−これからの治療のあり方は?
V章 時間薬理という考え方と時間治療
1 気管支喘息の時間治療
2 骨粗鬆の時間治療
3 脂質異常症の時間治療
4 関節リウマチの時間治療
5 神経内科疾患の時間治療−多発性硬化症を考える
VI章 抑うつの時間治療
1 視床下部視交叉上核辺縁系
2 抑うつ気分を調節する時計機構
3 うつ病発症を説明するビート仮説
4 生体リズムの改善と抑うつの時間治療
VII章 癌の時間医学と時間治療
1 生体リズムの乱れと発癌
2 Sirtuinsと時計機構
3 癌の時間治療
VIII章 急死の時間治療
1 心拍変動のクロノミクス
2 視床下部視交叉上核によるultradian rhythm調節
3 心拍変動のcircaseptan rhythmとcircanual rhythm
4 急死のトランスアニュアルリズム
5 時間宇宙生物学chronoastrobiologyという考え
6 CME(coronal mass ejection)とラダックの洪水
IX章 時間内科学によけるメラトニン治療への期待
1 メラトニンの発見と時間医学
2 夜間高血圧を予防するメラトニン
3 心筋梗塞を予防するメラトニン
4 脳梗塞を予防するメラトニン
5 メラトニン受容体作動薬ラメルテオン
6 認知障害を改善するメラトニンとラメルテオン
X章 体内時計とこれからの時間治療
1 生体リズムの乱れとは
2 体内時刻を診断する
3 生体リズムを改善するために必要な生活習慣の工夫
4 生体リズムを治すと病気も治る?
終章 生命とは何か?
参考図書
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.