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病に苦しむ患者や家族に対し、疾患ではなく個々人に焦点を当てた温かい人間的アプローチにもとづく治療=「全人的医療」を実践するのが心療内科だ。診察を進めるうちに時間と空間を超越している瞬間が訪れ、患者さんに感動的な変化が訪れる。全人的医療とは何か,どのように実践するのか・・・。
目次
第1章 全人的医療とは
1 医師と患者の関係
2 医学教育における3 つのイニシエーション
3 全人的医療の視座
4 従来の医療との違い
第2章 全人的医療の研究方法
1 線形科学と非線形科学
2 全人的医療に相応しい研究方法とは
第3章 全人的医療の診かた
1 症例の経過
2 診察所見でわかったこと
3 さらに診察でわかったこと
4 身体的な病態と心理・社会的要因との関係性は
5 病態のフィードバック
6 患者心理の理解
第4章 全人的医療における身体診察の意味
第5章 全人的医療に必要な「身」の診かた
1 「身」とは何か
2 「身」という言葉の意味
3 全人的医療に必要な「身」の診察
第6章 コミュニケーションの深め方
1 心理療法的態度(精神療法的態度)とは
2 受容acceptance とは
3 支持support とは
4 保証reassurance とは
5 傾聴listen とその方法
6 共感とその方法
7 一般心理療法における基本的な面接技法
8 医療におけるコミュニケーションの機会
第7章 治療的自己が全人的医療の核である
1 ワトキンスの「治療的自己」について
2 治療的自己を養うために
第8章 医学・医療における人間的ファクター
1 過敏性腸症候群(下痢型)の患者を通して
2 ゆらぎなくして健康はない
3 人間的ファクターについて
4 医師の態度や言葉が治療に影響する
第9章 ライフサイクルに対する深い理解
1 小児期
2 思春期・青年期
3 中年期
4 老年期
第10章 女性のライフサイクル
1 基礎知識について
2 女性患者に出会ったとき(初診),まず心に留めおくべきこと
第11章 軽症うつ病の考え方と臨床
1 身体疾患と軽症うつ病に関する知識
2 軽症うつ病を見逃さないことから治療がはじまる
3 除外診断に対する考え方
4 治療には抗うつ薬の治療的診断が大切
5 本人と家族,職場に対する説明のしかた
6 服薬の期間と減量の時期について
7 精神科に紹介すべき患者について
第12章 機能異常の診断学
1 機能異常について
2 機能性胃腸障害
3 機能異常の症例に全人的医療が必要な理由
第13章 全人的医療に必要な心身相関の理解
1 心身相関についての基礎知識
2 心身相関の診断
第14章 全人的医療における生活習慣と病気
1 慢性膵炎の心理社会的要因
2 嗜好品の行動医学的側面
第15章 疾患の医学から健康医学へ
1 糖尿病の増加は何を意味するか
2 米国の健康増進プログラム
3 健康医学推進のためのモデルづくりを
4 文理融合型の研究チームづくり
第16章 生老病死の医療
第17章 全人的医療の基盤と心身医学のアイデンティティ
1 マージナル・マン
2 隙間を埋め繋ぐ医学
3 建物の土台を担う
4 「アイデンティティをもたない」ということ
Nakayama Shoten Co., Ltd.