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本シリーズでは、今後、基礎領域で著しい発展が期待される「バイオ医薬品」と「再生医療」を1冊のタイトルとして扱った。
本書は、「バイオ医薬品」「再生医療」領域の活躍する第一線の研究者によって解説された、精選された良質なテキストとなっている。
最新知識や高度な知識については、サイドノートでの用語解説を充実させており、学生が読み進めることで無理なく学習できるようになっている。
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目次
第1章 バイオ医薬品
1 総論 (石井明子)
1 バイオ医薬品とは
1.1 バイオ医薬品の歴史
2 バイオ医薬品の一般的名称
2.1 国際一般名
2.2 日本医薬品一般的名称
3 代表的なバイオ医薬品
3.1 ホルモン類
3.2 サイトカイン・増殖因子類
3.3 血液凝固線溶因子類など
3.4 その他の酵素類
3.5 抗体医薬品
3.6 Fc融合タンパク質
3.7 その他
2 バイオ医薬品にかかわるレギュラトリーサイエンス (石井明子)
1 レギュラトリーサイエンスとは
2 バイオ医薬品の品質
2.1 バイオ医薬品の剤形
2.2 バイオ医薬品の製造工程
2.3 バイオ医薬品の品質に関する特徴
2.4 バイオ医薬品の品質評価・管理
2.5 バイオ医薬品の品質に関する国際調和ガイドライン(ICHガイドライン)
3 バイオ医薬品の非臨床評価
3.1 薬理作用評価
3.2 薬物動態評価
3.3 安全性評価
4 バイオ医薬品の臨床評価
5 バイオ医薬品の安全性
5.1 バイオ医薬品の有害反応の特徴
5.2 バイオ医薬品の有害事象の事例
6 リスクマネジメント
6.1 品質リスクマネジメント
6.2 医薬品リスク管理計画:市販後安全性
7 バイオ後続品
8 薬剤師に期待される役割
3 ホルモン (橋井則貴,石井明子)
1 ホルモンとは
2 ホルモンの種類とその製剤
2.1 インスリン類
2.2 成長ホルモン類
2.3 ソマトメジンC(インスリン様成長因子I〈IGF-I〉)
2.4 ナトリウム利尿ペプチド
2.5 グルカゴン
2.6 卵胞刺激ホルモン類
2.7 グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)
2.8 副甲状腺ホルモン類
2.9 レプチン類
3 課題と展望
4 サイトカイン・増殖因子 (日向昌司,石井明子)
1 サイトカイン・増殖因子の種類とその製剤
1.1 インターフェロン類
1.2 インターロイキン類
1.3 エリスロポエチン類
1.4 コロニー刺激因子類
1.5 増殖因子類
2 課題と展望
2.1 増殖因子の医薬品化の鍵は
2.2 増殖因子に関連する医薬品
5 血液製剤 (半田 誠)
1 基礎
1.1 血液製剤の分類と遺伝子組換え製剤
1.2 血液製剤と規制・制度
1.3 血液製剤の管理体制
2 臨床
2.1 輸血の手順
2.2 輸血のリスクとそのレベル
2.3 血液製剤の適応
3 課題と展望
3.1 輸血用血液製剤
3.2 血漿分画製剤と薬剤師の役割
6 酵素 (木吉真人,原園 景,石井明子)
1 酵素の種類とその製剤
1.1 リソソーム酵素類
1.2 尿酸オキシダーゼ
1.3 DNA分解酵素(デオキシリボヌクレアーゼ)I
1.4 アルカリホスファターゼ
1.5 コラゲナーゼ
2 課題と展望
7 モノクローナル抗体 (直江知樹)
1 基礎
1.1 マウスモノクローナル抗体の誕生
1.2 キメラ型,ヒト化,さらにヒト型モノクローナル抗体へ
1.3 抗体の高機能化
1.4 抗体の作用機序
2 臨床
2.1 がんに対する抗体医薬品
2.2 自己免疫疾患に対する抗体医薬品
2.3 感染症に対する抗体医薬品
3 課題と展望
8 ワクチン (廣部祥子,岡田直貴,中川晋作)
1 基礎
1.1 現行のワクチン
1.2 次世代ワクチンの研究開発
1.3 新規剤形ワクチン
2 臨床
2.1 ワクチンギャップ:ワクチン後進国である日本
2.2 予防接種の制度
2.3 ワクチン接種スケジュール
2.4 ワクチンの副反応
2.5 薬剤師に期待される役割
3 課題と展望
3.1 課題
3.2 展望
9 がんワクチン (中面哲也)
1 基礎
1.1 従来のがん抗原の同定法
1.2 従来のがん抗原の分類およびその特性
1.3 がん免疫療法奏効におけるネオアンチゲンの関与
1.4 ペプチドワクチン療法の作用メカニズム
2 臨床
2.1 がんワクチン開発の経緯
2.2 共通自己抗原を標的としたがんワクチン療法の現状と課題:国立がん研究センターでの経験と研究結果から
2.3 抗原特異的免疫療法の免疫学的評価法
2.4 ネオアンチゲンを用いた個別化がんワクチン療法
3 課題と展望
10 核酸医薬品 (竹下文隆,落谷孝広)
1 基礎
1.1 核酸医薬品とは
1.2 核酸医薬品のドラッグデリバリーシステム(DDS)
2 臨床
2.1 アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)
2.2 siRNA
2.3 miRNA
2.4 アプタマー
2.5 デコイオリゴヌクレオチド(デコイ)
3 薬剤師に期待される役割
4 課題と展望
11 遺伝子治療 (内田恵理子,内藤幹彦)
1 基礎
1.1 遺伝子治療の原理と方法
1.2 遺伝子治療の対象疾患と導入遺伝子
1.3 遺伝子治療に用いられるベクターの種類と特徴
1.4 倫理的問題点
2 臨床
2.1 遺伝子治療の臨床開発の歴史
2.2 欧米で承認された遺伝子治療用製品
2.3 臨床開発が進む主な遺伝子治療
2.4 薬剤師に期待される役割
3 課題と展望
3.1 課題
3.2 展望
第2章 再生医療等製品
1 再生医療総論 (宮川 繁,澤 芳樹)
1 はじめに:難治性疾患の克服に向けての再生医療への期待
2 組織工学から再生医療へ
3 組織工学
3.1 組織工学による功績と限界
4 遺伝子治療
5 創薬への応用
5.1 iPS細胞を用いた薬剤のスクリーニング
5.2 再生治療にヒントを得た新しい創薬概念の提唱
6 循環器治療用細胞の発見と開発
6.1 細胞移植治療
7 おわりに
2 再生医療研究の倫理的・法的・社会的課題(ELSI) (八代嘉美)
1 はじめに
2 ELSIに関する重要な視点
2.1 ES細胞の論点
2.2 患者保護の観点
2.3 生命のあり方をめぐる観点
3 再生医療のルールをめぐる動き
3.1 ヒト幹細胞を用いる臨床研究指針と市中における「再生医療」と称する行為
3.2 再生医療とセラピューティック・ミスコンセプション
3.3 再生医療に関する法律の制定
4 おわりに
3 再生医療の実用化促進のための新たな法律とレギュラトリーサイエンス (田埜慶子,佐藤陽治)
1 日本における再生医療の実用化促進のための新たな規制
1.1 再生医療の実用化を促進するための規制の枠組みと関連法の成立
1.2 「医薬品医療機器等法」および「再生医療等安全性確保法」成立の背景
1.3 「医事トラック」から「薬事トラック」へ
2 再生医療等製品(細胞加工物)の実用化のためのレギュラトリーサイエンス
2.1 再生医療等製品(細胞加工物)の実用化における科学的課題
2.2 再生医療等製品(細胞加工製品)の特性をふまえたレギュラトリーサイエンス:造腫瘍性試験を例に
3 課題と展望
4 骨髄幹細胞を用いた再生療法の現状と展望 (松浦桂司,高見太郎,坂井田功)
1 はじめに
2 骨髄幹細胞を用いた再生療法への期待
2.1 多能性幹細胞と体性幹細胞
2.2 骨髄幹細胞の分化能
3 骨髄幹細胞を用いた再生療法の現状
3.1 肝臓:著者らの経験と研究結果から
3.2 神経系
3.3 心・血管系
3.4 骨・軟骨
4 今後の課題
5 がんに対する細胞免疫療法 (北野滋久)
1 はじめに
2 がんに対する細胞免疫療法とは
2.1 非特異的エフェクター細胞療法
2.2 標的抗原特異的エフェクターT 細胞療法
3 その他:非自己細胞を用いた細胞療法
4 今後の展望
6 iPS細胞による再生医療:総論 (長船健二)
1 基礎
1.1 iPS細胞とは
1.2 iPS細胞の誕生
1.3 iPS細胞の利点
1.4 分化誘導研究の現状について
2 臨床
2.1 iPS細胞を用いた臨床応用と実用化を目指した研究領域
2.2 再生医療
3 課題と展望
3.1 課題
3.2 展望
4 iPS細胞を用いた再生医療において薬剤師に期待する役割
6-1 iPS細胞による再生医療:網膜 (小坂田文隆,髙橋政代)
1 はじめに
2 基礎
2.1 網膜の構造・機能と疾患
2.2 医療応用に向けた展開
3 臨床
3.1 加齢黄斑変性の病態生理と疫学
3.2 従来の治療
3.3 iPS細胞による網膜再生医療
4 課題と展望
4.1 課題
4.2 展望
6-2 iPS細胞による再生医療:神経(パーキンソン病) (菊地哲広,髙橋 淳)
1 はじめに:パーキンソン病の病態と治療
2 パーキンソン病に対する細胞移植治療
2.1 ドパミン神経細胞移植
2.2 幹細胞を用いた方法
2.3 ダイレクトリプログラミングの開発
3 細胞移植治療の細胞源
3.1 ES細胞
3.2 iPS細胞
3.3 その他の細胞
4 疾患動物モデルを用いた有効性および安全性の検証
5 現在までの研究成果
6 課題と展望
6.1 治療適応の選択
6.2 ドナー細胞の分化誘導,選別
6.3 がん化の制御
6.4 移植片-宿主間の免疫反応
6.5 iPS細胞ストック
7 おわりに
6-3 iPS細胞による再生医療:神経(脊髄損傷) (名越慈人,中村雅也)
1 はじめに:脊髄損傷とその治療の現状
1.1 脊髄損傷とは
1.2 治療の限界
1.3 再生医療への期待
2 脊髄損傷の病態
3 脊髄損傷に対する神経幹細胞移植の歴史
3.1 神経幹細胞の分化のメカニズム
3.2 ES細胞を利用した細胞移植
4 胎児組織やES細胞を用いた研究に対する倫理的問題
5 iPS細胞を用いた細胞移植研究
5.1 マウスiPS細胞の移植
5.2 ヒトiPS細胞の移植
5.3 特定の細胞に分化させ,移植
6 iPS細胞移植における安全性:移植後のがん化の問題
6.1 がん化の機序
6.2 免疫抑制薬使用との関連
7 iPS細胞の臨床応用へ向けた整備
8 おわりに
6-4 iPS細胞による再生医療:心筋 (宮川 繁)
1 はじめに:重症心不全治療の限界
2 iPS細胞由来心筋細胞シートの非臨床研究
2.1 iPS細胞由来心筋細胞シートが示す多様な機能
2.2 今後の検討課題
3 臨床応用に向けた課題と展望
3.1 課題
3.2 展望
6-5 iPS細胞による再生医療:血小板 (福永淳一,江藤浩之)
1 基礎
1.1 生体における血小板造血・機能と疾患
2 臨床
2.1 血小板輸血の現状
2.2 従来の治療
2.3 再生医療が求められる背景
2.4 iPS細胞由来血小板製剤の開発
3 課題と展望
3.1 課題
3.2 展望
6-6 iPS細胞による再生医療:疾患再現,創薬スクリーニングへの応用 (齋藤 潤,中畑龍俊)
1 はじめに
2 ヒト疾患解析の手法
2.1 患者由来試料・細胞
2.2 疾患モデル動物
2.3 ヒト(不死化)細胞株
2.4 ヒト化マウス
2.5 疾患特異的iPS細胞
3 疾患特異的iPS細胞を用いた研究
3.1 研究の概略
3.2 関連する指針とインフォームドコンセントの内容など
4 iPS細胞の樹立方法
4.1 ソースとなる細胞の種類
4.2 遺伝子導入方法
4.3 取得するクローン数とコントロール
5 ゲノム編集技術とiPS細胞技術の組み合わせ
6 iPS細胞と分化系
7 疾患特異的iPS細胞を用いた創薬スクリーニング
8 課題と展望
8.1 疾患特異的iPS細胞研究の課題
8.2 展望
6-7 iPS細胞による再生医療:薬物毒性評価 (水口裕之,高山和雄)
1 薬物誘発性肝障害の評価
1.1 疾患モデル動物やヒト初代培養(凍結)幹細胞を用いた評価
1.2 iPS細胞から肝細胞を大量供給して行う毒性評価
2 ヒトiPS細胞由来肝細胞の作製法
2.1 ヒトiPS細胞から肝細胞への分化誘導
2.2 さらに高機能なヒトiPS細胞由来肝細胞の作製を目指した試み
3 ヒトiPS細胞由来肝細胞の毒性評価系への応用
3.1 反応性代謝物による毒性の検出
3.2 個人差を反映した毒性評価
4 課題と展望
4.1 課題
4.2 展望
7 ES細胞による再生医療 (梅澤明弘)
1 ES細胞とは
2 ES細胞の特徴
2.1 多分化能(多能性)と増殖性
2.2 ES細胞を原料とした製剤開発
3 国内で樹立されたヒトES細胞株
4 主要先進国の取り組み
5 ヒトES細胞にかかる規制
5.1 倫理的な規制
5.2 再生医療等安全性確保法における規制
5.3 医薬品医療機器等法における規制
6 薬剤師に期待される役割
7 課題と展望
8 臓器移植 (芳賀純子,小林英司)
1 基礎
1.1 免疫反応の基本的事項
1.2 免疫抑制薬の分子機構
2 臨床
2.1 移植医療の歴史と現状
2.2 免疫反応の調節
2.3 感染症
2.4 薬剤師に期待される役割
3 課題と展望
3.1 課題
3.2 展望
9 バイオマテリアル技術を用いた再生医療 (田畑泰彦)
1 再生医療におけるバイオマテリアル技術の重要性
1.1 再生医療の発展とその背景
1.2 バイオマテリアルの再生医療への応用
2 バイオマテリアル技術を活用した再生医療アプローチ
2.1 細胞の局所周辺環境の整備
2.2 ドラッグデリバリーシステム(DDS)の再生医療への応用
2.3 外科的再生治療と内科的再生治療
2.4 バイオ人工臓器の体内機能の向上
2.5 体内幹細胞の動員・機能の増強
2.6 今後の課題
3 薬剤師に期待される役割
4 バイオマテリアル技術を活用した再生医療の未来に向けて
10 将来展望 (山口智之)
1 はじめに
2 体性幹細胞を用いた再生医療
2.1 造血幹細胞
2.2 間葉系幹細胞
3 多能性幹細胞を用いた再生医療
3.1 ES細胞
3.2 iPS細胞
4 三次元組織の構築と次世代の再生医療
5 薬剤師に期待される役割
確認問題 (赤池昭紀)
付録 日本の定期/任意予防接種スケジュール (廣部祥子,岡田直貴,中川晋作)
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.