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自分にみえたものを科学論文として皆に知らせていくのは,科学の世界に生きる科学者や研究者の義務である.東大教養学部の画期的な英語科学論文指導ALESSプログラムで理系学生を指導する著者たちが,はじめて英語科学論文にとりくむ理系学生を対象に,論文の構造であるIMRaDなど,科学論文に必須の知識を解説する.“論文英語は英米語ではなく国際語である.
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目次
はじめに
第1章 科学論文とは何か (中嶋隆浩)
科学論文にはどこで出会えるか
科学論文とはどのようなものか
科学者や研究者とはどんな人々か
先行研究のない科学研究はない
巨人の肩の上に立つ
第2章 科学論文の構成 (三品由紀子)
IMRaD形式とは
IMRaD形式の特徴と他の科学論文形式との違い
Letters
Review
IMRaD論文の各部分の役割と構成
Title(題名)
Abstract(アブスト;要約)
Abstract内のミニ論文-2つの例
Introduction(イントロ;基礎知識と研究の位置づけ)
Introductionの実例
Introductionの締めくくり2つの例
Method(研究方法,手法)
Materials
Procedure/Protocol(研究方法・実験方法)
Results(研究結果)
Figure
Discussion(結果の傾向や意味)
References(参考文献)
第3章 科学論文の英語 ( 片山晶子)
論文英語は英米語ではなく国際語である
IMRaDでやるべきこと・やってはいけないこと
Introductionに無駄なことを書きすぎる
Methodを時系列にそって書かない・時制が不統一
ResultsはDiscussionの準備
Resultsは描写・Discussionは考察
DiscussionがIntroductionと呼応していない
Paragraphが書けますか
シンプルな文がいい
絶対に誤解されないための単語や表現
定義を明確にする
多義語・慣用句を避ける
Hedging(断定を避ける)
論文英語は「不変かつ普遍」ではない
第4章 電子ジャーナルの英語文献の探し方と管理 ( 三品由紀子)
文献の探し方
論文の入手方法
著者名や論文名がわかっているとき
著者名がわかっている場合
論文名( タイトル) がわかっている場合
あるテーマの論文を探すとき
入手したい論文が有料の場合
文献管理
インターネット検索で見つけた論文の保存
紙媒体
文献管理ソフト
文献ソフト一例
第5章 科学論文執筆3つのケース (片山晶子)
CASE1 ダイゴさん(生物系)
「読むこと」が研究のスタート
まずはMethodから書く
lab notes(実験ノート)は私物ではない
査読者も英語が母語ではない
CASE2 タカコさん(化学系)
グループ研究がほとんど4
実験はResultsにしか意味はない
書けないのは「英語だから」じゃない
CASE3 リンタロウさん(複合領域)
英語は話せるけれどキレイな文が書けない
ペーパーレスの論文執筆?複数場所に保存・安全に保存
キャプションは力の入れどころ
読み手を意識してデータを可視化する
第6章 引用と出典の記載-執筆上の「不正」をしないために (片山晶子)
徹底した「見える」化
学術論文のスタイル
番号順かアルファベット順か
文献リストと文中の出典表記の対応─番号順文献リストの例
文献リストと文中の出典表記の対応─アルファベット順文献リストの例
著者名の重要性
文献の引用と出典の記載
引用の三態
要約(Summary)
書き換え(Paraphrase)
直接引用(Direct quote)
孫引きを避ける
間違いを防ぐための工夫-過って剽窃・盗用をしないために
文献管理
出典表記(Citation) で失敗しないために
第7章 英語の論文に慣れるために-何から始めたらよいか (片山晶子)
英語力が身につく読み方―大量で継続的なインプット
科学ニュースを読む
ニュースから論文へ
Abstractを読む
短い科学論文を読む-Letter, Communicationなど
論文以外の学術誌の記事を読む-Readers’ Forum, Commentary, Opinion
英語論文が書けるようになる読み方・ならない読み方
トップ10 精読
輪読精読
定期精読
精読の効用
Transitions( つなぎ言葉)をおぼえる
細かく読んで初めてわかるHedgingなどのニュアンス
よいタイトル・悪いタイトル
身近なお手本
終わりに
Nakayama Shoten Co., Ltd.