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間質性肺炎のなかでも原因が特定できない特発性間質性肺炎は,病態により経過・治療法が異なるため,早期の診断が重要となる.
本書では特発性間質性肺炎を中心に,病因・病態論における基礎研究の最新知見,診断の進め方,各種病態およびその管理と治療法について詳述.類縁疾患として慢性過敏性肺炎や膠原病肺等についてもとりあげるほか,さまざまな合併症や併存症についても言及している.
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目次
1章 疾患概念の定義
歴史的変遷 (杉山幸比古)
特発性間質性肺炎の定義 (稲瀬直彦)
疫学 (千葉弘文)
2章 病因・病態論における基礎研究
テロメア伸長と肺線維症 (小山壱也,西岡安彦)
肺サーファクタント蛋白の病態生理 (瀬戸口靖弘,片柳真司)
オートファジーと老化肺 (桑野和善)
上皮細胞生死の分子生物学的機構と間質性肺炎 (太田洋充,萩原弘一)
MUC5Bと特発性肺線維症 (中野 泰)
mTORと線維芽細胞・肺線維症 (神尾孝一郎)
小胞体ストレスと線維化 (橋本直純)
3章 診断の進め方
基本的診断アルゴリズム (坂東政司)
身体所見のとり方 (藤本 源,小林 哲)
画像検査 (田口善夫)
呼吸機能検査-予後指標としての位置づけ (桑平一郎,永井明日香,海老原明典)
血清バイオマーカーの意義 (大塚満雄,千葉弘文,高橋弘毅)
気管支鏡検査の位置づけ
気管支肺胞洗浄(BAL) (杉野圭史)
経気管支肺生検(TBLB) (國保成暁,林 宏紀)
cryobiopsyの優越性と留意点 (馬場智尚)
外科的肺生検の病理診断 (黒田揮志夫,福岡順也)
4章 管理と治療
治療の目標と管理 (中島 拓,服部 登)
日常生活の管理 (冨岡洋海)
薬物療法の目標と評価 (仲川宏昭,小倉高志)
合併症の対策と予防 (泉 信有)
間質性肺炎・肺線維症に対する酸素療法 (富井啓介)
間質性肺疾患に呼吸リハビリテーションは有効か (藤本圭作)
肺移植の適応と対象疾患 (伊達洋至)
5章 特発性間質性肺炎
慢性の線維化をきたす間質性肺炎
特発性肺線維症(IPF) (坂本 晋)
非特異性間質性肺炎(NSIP) (喜舎場朝雄)
急性増悪 (阿部信二)
急性または亜急性の間質性肺炎
特発性器質化肺炎(COP) (阪本考司,長谷川好規)
急性間質性肺炎(AIP) (近藤康博)
喫煙関連間質性肺炎 (富井啓介)
まれな間質性肺炎
リンパ球性間質性肺炎(LIP) (中村祐太郎)
特発性PPFE (渡辺憲太朗)
まれな組織学的パターン (武村民子)
家族性間質性肺炎 (長 和俊)
分類不能型特発性間質性肺炎に含まれる概念とその周辺 (井上義一)
6章 類縁疾患の診断と管理
慢性過敏性肺炎 (宮崎泰成)
膠原病肺
関節リウマチ関連の間質性肺炎 (槇野茂樹)
強皮症に伴う間質性肺炎 (桑名正隆)
多発性筋炎・皮膚筋炎に伴う間質性肺炎 (佐藤慎二)
IPAFを考える (榎本紀之,須田隆文)
血管炎に伴う間質性肺炎 (本間 栄,坂本 晋)
薬剤起因性の間質性肺疾患 (半田知宏)
気腫合併肺線維症 (佐藤篤靖,室 繁郎)
7章 合併症・併存症の診断と管理
心血管系イベントの合併 (海老名雅仁)
急性増悪の対策 (一門和哉)
糖尿病と肺線維症 (榎本達治)
感染症 (坂本憲穂,迎 寛)
胃食道逆流症と間質性肺炎 (早稲田優子)
間質性肺疾患に合併する肺高血圧症 (守尾嘉晃,日下 圭)
肺癌の合併対策
予防的視点から (三浦由記子)
化学療法の実効性と有効性 (高橋由以,岸 一馬)
外科療法の安全性と対策 (吉野一郎)
8章 ガイドラインの活用法と国際的整合性
ガイドラインの活用法と国際的整合性 (宮本 篤)
索引
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