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小児期に発症する疾患と障害に対するリハビリテーションについて,原因,症状,評価,予後予測についての基礎的な知識を学習する.
基礎的な知識をふまえて,医学的・社会的背景を考慮した適切な理学療法を理解し,国際生活機能分類(ICF)に基づいた介入を実践できるようになることを目指した教科書.理学療法介入により子どもの状態がどのように変化するかとらえることができる.
目次
LECTURE 1 定型発達(1)運動発達 (高橋秀寿)
1. 中枢神経系の発達
2. 原始反射
1)モロー反射
2)緊張性迷路反射(TLR)
3)非対称性緊張性頸反射(ATNR)
4)ガラント反射
5)陽性支持反射
3. 姿勢反応
1)身体に対する身体の立ち直り反応
2)迷路性立ち直り反応
3)視覚性立ち直り反応
4. 定型的な運動発達
1)腹臥位
2)背臥位
3)引き起こし
4)座位
5)立位,歩行
5. 上肢機能の発達
6. key months
7. 筋短縮,筋弛緩
1)筋短縮
2)フロッピーインファント(筋緊張低下児)
Step up general movements(GMs)評価
1)開発と経緯
2)評価の実際
3)利点と限界
LECTURE 2 定型発達(2)精神発達 (高橋秀寿)
1. 精神発達
1)ピアジェの発生的認識論
2)精神心理検査
2. 言葉の発達
1)言語発達
2)言葉の理解と表出の発達
3)言葉の遅れの診察
3. 摂食嚥下機能
1)摂食嚥下機能の発達
2)摂食嚥下の形態の発達
3)摂食嚥下の評価,診察のポイント
Step up WeeFIM(こどものための機能的自立度評価法)の概要と実際:諸外国との比較
1)概要
2)評価の実際
3)定型発達児のWeeFIM スコアにおける年齢的推移
LECTURE 3 発達障害概論 (儀間裕貴)
1. 小児期に生じる疾患と発達への影響
2. 発達障害
1)定義
2)診断基準
3)疾患の概要
4)診断
5)治療
3. 脳性麻痺
1)定義
2)病理,病態
3)分類
4)治療
4. 発達障害児にかかわる社会福祉制度
1)身体障害者手帳
2)療育手帳
3)障害福祉サービス
Step up ライフステージの変化に応じた理学療法の目的と介入
1)新生児期~乳児期(生後~1歳)
2)乳児期~幼児期(1歳~就学前)
3)学童期(6~16歳)
4)青年期(16~18歳)
5)青年期以降(18歳以降)
LECTURE 4 痙直型脳性麻痺(1)総論 (松田雅弘)
1. 脳性麻痺の基礎知識
1)原因
2)分類
2. 痙直型脳性麻痺の基礎知識
1)姿勢と運動の特徴,二次障害
2)痙直型脳性麻痺に起きやすい二次障害
3. 理学療法評価
1)運動発達
2)関節可動域
3)粗大筋力
4)痙縮
5)運動機能,姿勢反応
6)ADL(日常生活活動)
4. 理学療法介入
1)運動療法
2)装具療法
3)活動へのアプローチ
Step up 痙直型脳性麻痺に必要な補装具
1)下肢装具
2)体幹装具
3)杖,歩行器
4)車椅子
LECTURE 5 痙直型脳性麻痺(2)乳児期~幼児期 (木元 稔)
1. 痙直型脳性麻痺の乳児期?幼児期の発達
1)粗大運動能力の経過
2)機能障害と動作能力の経過
2. 理学療法評価
1)評価の進め方
2)情報収集
3)機能障害
4)活動制限
3. 理学療法介入
1)基本方針
2)理学療法の基本技術
3)姿勢,動作の特徴,分析,練習
Step up ICFモデルに基づいた幼児期の痙直型脳性麻痺(両麻痺)への介入方法
1)理学療法評価
2)ICFによる評価
3)理学療法の目標と方針
4)理学療法プログラム
LECTURE 6 痙直型脳性麻痺(3)学童期~成人期 (楠本泰士)
1. 痙直型脳性麻痺の学童期以降の発達
1)障害部位別の運動発達の特徴
2)学校生活と進路
2. 痙直型脳性麻痺の二次障害
1)関節拘縮
2)股関節脱臼
3)脊椎疾患
3. 痙縮治療の位置づけと種類
4. 運動発達と二次障害を想定した理学療法評価
1)理学療法評価項目
2)評価における注意点
5. 理学療法介入
1)一般的な理学療法介入
2)学校生活と社会生活をふまえての理学療法介入
Step up ICFモデルに基づいた成人期の痙直型脳性麻痺(両麻痺)への介入方法
1)理学療法評価
2)ICF による評価
3)理学療法プログラム
LECTURE 7 アテトーゼ型脳性麻痺 (冨田秀仁)
1. アテトーゼ型脳性麻痺の基礎知識
1)臨床症状
2)運動発達の特徴
3)二次障害
2. 理学療法評価
1)理学療法評価項目
2)評価における注意点
3. 理学療法介入
1)理学療法の基本的な考え方
2)理学療法介入のポイント
3)理学療法を実施するうえでの注意点
Step up ICFモデルに基づいたアテトーゼ型脳性麻痺への介入方法
1)理学療法評価
2)ICFによる評価
3)理学療法プログラム
LECTURE 8 重症心身障害 (奥田憲一)
1. 重症心身障害の基礎知識
1)定義
2)原因
3)疫学
4)臨床像
2. 理学療法評価
1)姿勢・運動発達
2)筋緊張
3)変形,拘縮
4)呼吸機能
5)摂食嚥下機能
6)ADL(日常生活活動)
7)コミュニケーション機能
3. 理学療法介入
1)理学療法の目標設定
2)理学療法における「環境因子」の重要性
3)ライフステージからみた理学療法介入
Step up ICFモデルに基づいた重症心身障害への介入方法
1)理学療法評価
2)ICFによる評価
3)理学療法プログラム
LECTURE 9 二分脊椎,ペルテス病 (北原エリ子)
1. 二分脊椎
1)病態,治療
2)合併症
3)知的能力,認知能力
4)シャラードの分類(麻痺レベルの分類),ホッファーの分類(移動能力の分類)
5)理学療法評価
6)評価における注意点
7)理学療法におけるリスク管理
8)理学療法介入
2. ペルテス病
1)病態
2)症状,病期
3)治療
4)重症度分類,成績評価法
5)理学療法評価
6)評価における注意点
7)理学療法介入
8)理学療法におけるリスク管理
Step up ICFモデルに基づいた二分脊椎への介入方法
1)理学療法評価
2)ICF による評価
3)理学療法プログラム
LECTURE 10 小児整形外科疾患 (高木健志)
1. 骨形成不全症
1)特徴,分類
2)治療方針
3)理学療法評価
4)理学療法介入
5)評価と介入時の注意点
2. 先天性多発性関節拘縮症
1)特徴,病型
2)治療方針
3)理学療法評価
4)理学療法介入
3. 発育性股関節形成不全
1)特徴
2)治療方針
3)理学療法評価
4)理学療法介入
Step up ICFモデルに基づいた骨形成不全症への介入方法
1)理学療法評価
2)ICFによる評価
3)理学療法プログラム
LECTURE 11 デュシェンヌ型筋ジストロフィー その他の筋ジストロフィー,SMAなど (三浦利彦)
1. 筋ジストロフィーの定義
2. 筋ジストロフィーの分類と特徴
1)デュシェンヌ型筋ジストロフィー
2)福山型先天性筋ジストロフィー
3)筋強直性ジストロフィー
3. 筋ジストロフィー以外の小児期発症の神経筋疾患
脊髄性筋萎縮症
4. デュシェンヌ型筋ジストロフィーの基礎知識
1)症状と運動発達の特徴
2)合併症
5. デュシェンヌ型筋ジストロフィーの理学療法評価と医学的情報収集
1)理学療法評価
2)医学的情報収集
6. デュシェンヌ型筋ジストロフィーの理学療法介入
1)ストレッチ
2)起立運動
3)筋力トレーニングと至適運動量の決定
4)電動車椅子のシーティングと日常生活の姿勢
5)呼吸理学療法
6)支援技術の活用
Step up ICFモデルに基づいたデュシェンヌ型筋ジストロフィーへの介入方法
1)理学療法評価
2)ICFによる評価
3)理学療法プログラム
LECTURE 12 ダウン症候群 (松田雅弘)
1. ダウン症候群の基礎知識
1)特徴
2)合併症
3)知的面の特徴
4)発達の特徴
2. 理学療法評価とリスク管理
1)理学療法評価
2)評価における注意点
3)リスク管理
3. 理学療法介入
1)理学療法の基本的な取り組み
2)運動発達と理学療法アプローチ
3)社会参加と成人以降
Step up ICFモデルに基づいたダウン症候群への介入方法
1)理学療法評価
2)ICF による評価
3)理学療法プログラム
LECTURE 13 低出生体重児,ハイリスク児 (内尾 優)
1. 低出生体重児,ハイリスク児の基礎知識
1)ハイリスク因子
2)出生時の体重と在胎期間による分類
3)生命予後,神経学的予後
4)胎児と早産・低出生体重児の違い
5)早産・低出生体重児の特徴と合併症
6)早産・低出生体重児の親の心理
2. リスク管理と理学療法評価
1)リスク管理
2)評価
3. 理学療法介入
1)NICUでの理学療法
2)NICU退院後のフォローアップ
Step up ICFモデルに基づいた極低出生体重児への介入方法
1)評価(修正37~38週に実施)
2)ICFによる評価
3)理学療法プログラム
LECTURE 14 発達障害 (松田雅弘)
1. 発達障害の基礎知識
1)発達障害の診断
2)自閉スペクトラム症(ASD)
3)注意欠如・多動性障害(ADHD)
4)限局性学習障害(SLD)
5)発達性協調運動障害(DCD)
6)発達障害に対する医療的なケア
2. 発達障害の評価
1)全般的な評価
2)理学療法評価
3. 理学療法介入
1)体幹機能
2)前庭感覚
3)触覚(体性感覚)
4)筋力
5)協調運動
6)バランス反応
7)粗大運動
8)巧緻動作
9)運動企画・模倣,リズム感
10)眼球運動,視知覚認知,空間認識
Step up ICFモデルに基づいた発達障害への介入方法
1)理学療法評価
2)ICF による評価
3)理学療法プログラム
LECTURE 15 就学支援 特別支援教育,学校教育 (竹田智之)
1. インクルーシブ教育システムの理念と特別な学びの場
1)特別支援学校
2)特別支援学級
3)通常の学級
4)通級による指導
2. 肢体不自由児に対する教育的対応
1)教育課程
2)肢体不自由特別支援学校の特徴
3. 自立活動
1)自立活動とは
2)自立活動の取り組み例
4. 個別の教育支援計画と個別の指導計画
1)個別の教育支援計画
2)個別の指導計画
3)個人情報の保護
5. 学校教育における理学療法士のかかわり
1)学校教育が専門職を必要とする根拠
2)かかわり方のパターン
3)学校保健,運動器検診における理学療法士のかかわりの可能性と必要性
4)学校教育にかかわる理学療法士の役割
5)多職種連携のポイント:エデュケアハビリテーションという考え方
6. 就学支援における理学療法士のかかわり
7. 就労支援:支援サービスの種類と内容
Step up
1. 合理的配慮と基礎的環境整備
1)障害者差別解消法(障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)
2)基礎的環境整備
2. スクールクラスター(地域内の教育資源の組み合わせ)
3. 医療的ケア
4. 学童期における地域サービス
1)相談支援
2)短期入所
3)通所支援(放課後等デイサービスなど)
4)訪問系サービス
巻末資料
TEST 試験 (松田雅弘)
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.