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作業療法の臨床例を多数あげ,作業療法評価のもととなる患者の面接や作業中の様子を臨場感あふれる会話形式などで紹介.統合失調症患者の特徴の解説もあり,疾患の理解を踏まえたうえで,事例から作業療法士が観察・介入すべきポイントなどがわかるようになっている.他施設の取組みを参考にしたい作業療法士や作業療法の実際を知りたい実習生にとって好適な書である.
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目次
作業療法をはじめる前に
統合失調症を対象とした作業療法
統合失調症による精神症状の理解
統合失調症の概説
・統合失調症の鑑別・診断
・統合失調症の病型分類
・統合失調症の予後・再発にかかわる要因
精神科におけるチーム医療
作業療法のための情報の収集・評価
1. 作業療法の過程および作業療法評価の理解
・作業療法の過程の理解
・作業療法評価の理解
2. 作業療法評価のための他部門からの情報収集
・作業療法処方箋の確認
・他部門からの情報収集
症例1:統合失調症の患者に関する情報収集の例
3. 作業療法開始前の面接の進め方
・患者との面接にあたって
・面接時の患者の全身状態、表情の観察
・患者に質問する内容、順序
・面接中に生じた状況の変化への対応例
・面接時の作業療法の説明、面接終了時の挨拶
・面接後の記録のポイント
症例1続き:面接終了までの過程の例
4. 作業療法評価のための観察・心理検査などの進め方
・観察の項目と内容
・心理検査・評価尺度を用いたテスト
・作業活動による評価
・肯定的側面、否定的側面の抽出と焦点化
作業療法の展開
1. 作業療法の目標の設定と作業療法計画の立案
・作業療法の目標の設定
・作業療法計画の立案
・急性期の作業療法計画の立案にあたって
・回復期の作業療法計画の立案にあたって
2. 作業療法の準備と、作業療法への参加の促進
・作業療法導入の準備作業療法の説明
・作業療法への参加の誘導
3. 作業療法参加時の患者とのかかわり方と対応
・作業療法参加時の患者とのかかわり方の基本
・作業療法に参加した患者への対応
・患者との言語的コミュニケーションのとり方
・作業中に身体的な不調を訴える患者への対応
統合失調症に対する薬物療法の理解
・精神症状(病的体験)に基づく行動への対応
・作業療法への参加の仕方の検討
症例1の続き:陰性症状の改善を目的とした作業療法の展開
症例2:幻聴に影響され行動化する患者の作業療法−�
症例3:幻聴に影響され行動化する患者の作業療法−�
症例4:強迫行為のある統合失調症患者の作業療法
症例5:作業中に生じた不安や焦燥感がみられる患者への対応の例
4. 集団活動への参加の促進
・集団活動の意義
・集団活動に参加した患者への支援
・集団活動への参加の仕方の評価
5. 作業療法計画の変更
・作業療法計画の変更について
・短期目標達成後の作業療法計画の変更
症例6:demandとneedsの違いを認め、作業活動を変更した例
症例7:作業活動の“誤作業”の原因を発見した例
6. 退院後の生活を想定した作業療法の理解
・作業療法士の役割
・患者が退院するまでに克服すべき課題の予測
・退院を控えた時期の作業療法士の視点
・精神障害者保健福祉手帳
長期入院患者への作業療法の理解
1. 退院を促される長期入院患者の理解
・長期入院患者の現状
・長期入院に至った患者の心理面の理解
2. 長期入院患者の作業療法の適応
・作業療法士の役割
・退院を実現するための作業療法の目標の設定
・作業療法の方向づけ
・作業療法士の視点
3. 長期入院患者の就労支援と患者の選択
・長期入院患者の就労支援の視点
・長期入院に至った経緯の理解
・就労と障害年金受給資格の喪失
・“働くこと”の意味を考えた作業療法士の支援
4. 作業療法士・患者関係の終結にあたって
・作業療法の終結の原因
・作業療法士・患者関係の終結にあたって
・退院後の生活を考えた作業療法士の支援
5. 終わりに
・精神科作業療法の将来展望
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.