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先進医療「光トポグラフィー検査を用いたうつ症状の鑑別診断補助」の原理であるNIRSによる検査では,個別のデータについての判断が求められる.本書では,得られた個々のデータをどのように判読し解釈すべきか,実際の波形を用い,着目すべきポイントをわかりやすく解説.また記録法や評価の書き方,検査に必要な書類の様式例など,臨床に即した情報も網羅.精神医学分野における本邦初のNIRSの実践書.
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目次
1.測定の原理
1.1.NIRSとは
1.2.NIRSの原理
1.3.反射光を用いた脳機能測定
1.4.NIRSの神経生理学的基礎
1.5.NIRSの長所と短所
2.記録法
2.1.標準化検査法について
2.2.実施の条件
2.3.検査装置とプローブ装着
2.4.測定パラメータの設定
2.5.検査環境
2.6.言語流暢性課題
2.7.課題提示の実際
2.8.検査後の処理
2.8.1.再検査を要する場合
2.8.2.移動平均処理
2.8.3.ノイズ・アーチファクトデータの判別
2.8.4.Integral解析
2.8.5.平均波形作成
3.波形の読み方
3.1.波形の解釈
3.2.波形パラメータ
3.2.1.課題中の積分値
3.2.2.検査全体の重心値
3.2.3.初期賦活
3.2.4.側頭部の課題中の積分値
3.3.よくみられる特徴的な波形
3.3.1.左右差
3.3.2.ゆらぎ・律動
3.4.非典型波形
4.健常者波形
4.1.健常者の個別波形
4.2.波形に影響を与える要因
4.2.1.性別・年齢・課題成績
4.2.2.眠気・疲労
4.2.3.波形の再現性
5.疾患波形
5.1.大うつ病性障害
5.2.双極性障害
5.3.統合失調症
5.3.1.再上昇
6.多施設共同研究データによる鑑別アルゴリズム
6.1.患者群のプロフィール
6.2.NIRS検査アルゴリズムの概要
6.3.大うつ病性障害と統合失調症の鑑別
6.4.大うつ病性障害と双極性障害の鑑別
7.評価の書き方
7.1.報告書作成の流れ
7.2.年齢(Line 0)
7.3.うつ症状の確認(Line 1)
7.4.併存疾患(Line 2)
7.5.検査施行とアーチファクト(Line 3)
7.6.前頭部の波形パターンの評価
7.6.1.陰転化(Line 4)
7.6.2.前頭部の積分値と重心値(Line 5)
7.7.側頭部の積分値
7.8.典型的でない場合
8.症例紹介
8.1. 鑑別診断補助としての活用
8.2. 診療場面での活用
8.3. 判断が難しい場合・印象に残った症例
9.先進医療の実際
9.1.先進医療「うつ症状の光トポグラフィー検査」実施状況
9.2.国立精神・神経医療研究センター病院
光トポグラフィー(NIRS)専門外来
9.3.東京大学「こころの検査入院」プログラム
10.検査に必要な書類
10.1.検査説明書様式例
10.2.検査同意書様式例
10.3.検査施行記録様式例
10.4.検査報告書様式例
10.5.診療情報提供書の文例
11.検査実施に関するQ&A
11.1. 国立精神・神経医療研究センター病院の場合
11.2. 東京大学の場合
先進医療についてのNature誌の記事への補足解説
Nakayama Shoten Co., Ltd.