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てんかんは中枢神経疾患のなかでも古くから知られる頻度の高い疾患で,理論に合致した治療が実践されている領域である.一方で症例ごとに病態の多様性があることが知られており,治療効果は診断の正しさに依存する.本書は,神経内科・精神科・脳神経外科・小児科・放射線科・神経病理・神経生理など多岐にわたる執筆陣により,この古くて新しい疾患が広く深く正しく理解できるよう解説されている.
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目次
Ⅰ.総論
てんかんとは (廣瀬源二郎)
てんかんとチャネル-生理学的解析 (杉浦嘉泰)
てんかんとチャネル-遺伝子異常 (兼子 直,吉田秀一)
てんかんの病理 (柿田明美)
てんかんとgap junction (丸 栄一,菅谷佑樹)
てんかんの動物での薬理 (岡田元宏)
てんかんの分類 (飛松省三,重藤寛史)
Ⅱ.臨床診断のポイント
病歴聴取のポイント (赤松直樹)
診断のアルゴリズム (赤松直樹)
脳神経外科からみたポイント (開道貴信,高橋章夫,大槻泰介)
小児科からみたポイント (瀬川昌也,木村一恵)
高齢発症てんかん患者診察のポイント (木下真幸子,三枝隆博,池田昭夫)
心因性発作の診断 (兼本浩祐)
てんかんの精神症状 (管るみ子)
Ⅲ.検査
脳波検査 (松本理器,池田昭夫)
硬膜下電極記録 (前原健寿)
脳磁図 (金子 裕)
PET, SPECT (松田博史,今林悦子)
MRI (中田安浩)
NIRS検査によるてんかん焦点の診断 (渡辺英寿)
拡散テンソル画像-tractographyを中心に (早川弥生,青木茂樹)
Ⅳ.治療
てんかん治療総論 (正崎泰作,辻 貞俊)
薬物治療
成人の薬物療法-総論 (小林勝哉,池田昭夫)
抗てんかん薬の特色と相互作用 (野沢胤美)
薬物動態と血中濃度モニター (須貝研司)
薬剤感受性と遺伝子多型 (兼子 直,吉田秀一,猿渡淳二)
従来の治療薬 (亀山茂樹)
ゾニサミド (岡田元宏)
レベチラセタム (笹 征史)
トピラマート (神 一敬,中里信和)
ラモトリギン (安元佐和,廣瀬伸一)
小児てんかんと治療 (伊藤 進,小国弘量)
難治性てんかんの薬物療法 (渡邊さつき,松浦雅人)
重積状態の治療 (依藤史郎)
てんかん薬物治療の終結 (藤原建樹)
その他の治療のポイント
外科治療 (橋口公章,森岡隆人)
迷走神経刺激療法 (川合謙介)
磁気刺激の展望 (榎本 雪,宇川義一)
てんかんと妊娠 (平田幸一)
てんかんと運転 (伊藤義彰)
行政支援 (久保田英幹)
Case Study
CASE1 易怒性と言葉の出にくさを主訴に来院した61歳男性 (榎本 雪,宇川義一)
CASE2 記憶障害と性格変化が約10年間持続したが,治療により改善した53歳女性 (河村 満,杉本あずさ)
CASE3 月に数回,数分から半日の間,意識低下や記憶の部分的欠落を呈する52歳女性 (川合謙介)
CASE4 意識消失発作と持続する左手のふるえを訴え,多発脳病変がみられた33歳男性 (花島律子,松田俊一,榎本 雪)
CASE5 フェニトイン内服中止後に連日の鼻出血と左膝関節内出血を来した65歳男性 (佐久間潤,市川優寛)
CASE6 三叉神経痛治療のため内服していたカルバマゼピン中止後に血尿と皮下出血を来した78歳女性 (佐久間潤,市川優寛)
CASE7 抗てんかん薬治療抵抗性の意識減損発作を繰り返す45歳男性 (赤松直樹)
付録
てんかんの病型分類 (飛松省三,重藤寛史)
薬物相互作用のまとめ (須貝研司)
抗てんかん薬治療アルゴリズム (三枝隆博,木下真幸子,池田昭夫)
てんかん,てんかん症候群治療に用いられる主な薬剤
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.