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経口免疫療法(OIT)は,食物アレルギーを,その対象となる食物をあえて摂取することによって克服しようという新しい試みである.本書では,この画期的治療法を,200例以上の経験をもつ関西医科大学小児科がそのノウハウと実例を公開する.OITが今後どこまで普及し,発展していくのか,食物アレルギー治療のパラダイムシフトが始まる.
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目次
第1章 食物アレルギーの成り立ち
Q1 妊娠中の食物除去は有効ですか
Q2 授乳中の食物除去は有効ですか,離乳食開始の時期はいつ頃がよいでしょうか
Q3 母乳から皮膚感作が起こるのでしょうか
Q4 食物除去は有効でしょうか
Q5 食物アレルギーは治るのでしょうか
Q6 アレルギーマーチは本当ですか
Q7 食物依存性運動誘発アナフィラキシーとはいったいどんなアレルギーですか
Q8 石鹸から食物アレルギーになったというのは本当ですか
Q9 低アレルゲンミルクはアレルギー発症の予防に有効でしょうか
Q10 新生児のミルクアレルギーとはどんな病気ですか
Q11 アレルギーは遺伝するのでしょうか
Q12 ステロイドは怖くないって本当ですか
Q13 なぜ食物アレルギーは増加しているのでしょうか
Q14 食物アレルギーに抗アレルギー剤は有効でしょうか
Q15 食物アレルギーの原因は何でしょうか
第2章 経口免疫療法(OIT)の実際
Q16 食物負荷試験の方法となぜ必要かを教えてください
Q17 経口免疫療法の歴史を教えてください
Q18 経口免疫療法にはどんなものがあるのでしょうか
Q19 負荷試験や経口免疫療法中にアレルギー症状が出たときの対応を教えてください
Q20 入院での増量方法のポイントを教えてください
Q21 自宅での維持療法のポイントを教えてください
Q22 経口免疫療法の成績はどの程度でしょうか
Q23 経口免疫療法はどこでどのように行われていますか,成績も教えてください
Q24 海外での経口免疫療法の成績を教えてください
Q25 経口免疫療法の適応はどんな患児ですか
第3章 経口免疫療法(OIT)の理論
Q26 経口免疫療法の免疫学的作用機序は抑制性T 細胞とIgG4抗体のどちらですか
Q27 耐性か減感作かの見極めはできます
Q28 低アレルゲン化食品は経口免疫療法に有効でしょうか
Q29 抗IgE抗体薬剤は有効でしょうか
Q30 抗ヒスタミン剤,抗ロイコトリエン受容体拮抗剤併用は経口免疫療法に有効ですか
第4章 症例—こんなに違う対応法
症例1 急速法を行った重症牛乳アレルギーの8歳男児の例
症例2 緩徐法と段階式急速法を施行した卵と牛乳アレルギーの6歳女児の例
症例3 1年間で牛乳の耐性が獲得できた10歳女児の例
症例4 自宅維持中にアドレナリン注射を2回必要とした牛乳アレルギーの7歳女児の例
症例5 当初は強い症状がなかったのに突然アナフィラキシーを発症した9歳男児の例
症例6 負荷試験でアナフィラキシーショックを起こしたが,段階式急速法で卵1 個が摂取可能となった11歳女児の例
症例7 超微量の閾値でも段階式急速法が有効であった8歳の卵アレルギ−児の例
症例8 腹痛が強くて増量が困難だったが段階式急速法が有効であった9 歳の卵アレルギ−児の例
症例9 18歳で経口免疫療法に挑戦した例
症例10 初期閾値は低かったが,比較的増量が容易であった卵アレルギーの8歳女児の例
症例11 アナフィラキシーショック歴があるが段階式急速法で小麦が普通に摂取できるようになった10歳女児の例
症例12 頻回のアナフィラキシー歴がありながら1年でケーキが食べられるようになった小麦アレルギーの5歳女児の例
症例13 小麦と牛乳のアレルギーで経口免疫療法を2回施行した10歳女児の例
症例14 緩徐法で増量できず,段階式急速法で成功した小麦アレルギーの14歳男子の例
症例15 遅発反応(腹痛)に苦慮した小麦アレルギーの10歳男児の例
おわりに—今後の展望
Nakayama Shoten Co., Ltd.