リンパ腫治療に画期的であったリツキシマブの登場から10年以上が経過し，多くの患者が恩恵を受けている．
また，WHOの病型分類が定着し，それに基づいた治療選択が予後の改善をもたらしている．
このような診断と治療の最先端を多くの臨床研究結果を示しながら詳述するとともに，新薬を含めたよりよい治療法の開発や分子レベルの診断技術の進歩などをわかりやすく解説する．

シリーズ詳細 　サンプルページ

関連書籍

• ここまできた白血病/MDS（骨髄異形成症候群）治療
• 看護のための最新医学講座　第9巻　血液・造血器疾患 第2版
• 内科学書　改訂第8版

目次

第1章　リンパ腫診断総論
　リンパ腫の病理・分類　（吉野　正，髙田尚良）
　リンパ腫の疫学　（千原　大）
　リンパ節生検　（横山雅大）
　染色体・分子遺伝学　（柴山浩彦，金倉　譲）
　画像診断　（中本裕士）
　病期・予後因子　（崔　日承）

第2章　リンパ腫治療総論
　分子標的薬　（照井康仁）
　放射線療法　（加賀美芳和）
　大量化学療法・自家造血幹細胞移植　（賀古真一）
　同種造血幹細胞移植　（金　成元）
　治療効果判定・経過観察　（木下朝博）

第3章　リンパ腫治療各論
　びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の初回治療　（宮﨑香奈）
　再発・治療抵抗性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫　（吉田　功）
　原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫　（富田直人）
　血管内大細胞型B細胞リンパ腫　（竹内正美，末永孝生）
　濾胞性リンパ腫　（渡辺　隆）
　MALTリンパ腫　（石澤賢一）
　脾リンパ腫　（伊豆津宏二）
　原発性マクログロブリン血症・リンパ形質細胞リンパ腫　（関口直宏）
　マントル細胞リンパ腫　（伊豆津宏二）
　バーキットリンパ腫　（丸山　大）
　末梢性T細胞リンパ腫　（徳永隆之）
　節外性NK/T細胞リンパ腫，鼻型　（山口素子）
　皮膚T細胞リンパ腫　（菅谷　誠）
　成人T細胞白血病・リンパ腫　（石塚賢治 ）
　ホジキンリンパ腫　（鈴木達也）
　原発性中枢神経系リンパ腫　（近藤英生）
　医原性免疫不全状態に伴うリンパ増殖性疾患—MTX関連リンパ増殖性疾患を中心に　（正木康史，中島章夫）
　AIDSリンパ腫　（竹下昌孝）
　小児リンパ腫　（森　鉄也）

第4章　骨髄腫総論
　骨髄腫の分子病態　（今井陽一）
　骨髄腫の診断基準　（磯田　淳）
　病期・予後因子　（原田武志，尾崎修治）
　多発性骨髄腫—新規薬剤の作用機序と副作用　（竹下昌孝）
　治療効果判定　（塚田信弘）

第5章　骨髄腫各論
　若年者骨髄腫の初回治療　（池田直人，角南一貴）
　高齢者骨髄腫の初回治療　（得平道英，木崎昌弘）
　再発・治療抵抗性骨髄腫　（張　高明）
　ALアミロイドーシスの診断と治療　（島崎千尋）