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わが国初のNICEガイドラインを活用した摂食障害治療の実践書。
エビデンス豊富なNICEガイドラインを、わが国の摂食障害治療に活かすべく、症例とともに詳細、かつ平易に解説。
プライマリケア医から専門医まで、摂食障害に関わる人、必読の1冊。
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目次
Part 1 NICEガイドラインとNHS
Ⅰ NICEガイドラインとは
1.NICEとNICEガイドライン
a.ガイドラインの内容
b.ガイドライン作成のプロセス
2.治療推奨のグレードについて
3.NICEガイドライン以外の摂食障害臨床ガイドラインとの違い
a.アメリカ精神医学会(APA)のガイドライン
b.オーストラリア・ニュージーランドのガイドライン
c.Guidelines for the nutritional management of anorexia nervosa
d.日本摂食障害学会『摂食障害治療ガイドライン』
Ⅱ National Health Service(NHS)とは
1 .NHSという医療制度と摂食障害
a.NHSのキー概念1−治療や検査は最小限に
b.NHSのキー概念2−GP制度がある
c.GP制度の問題点
2.NHSのなかのメンタルヘルスのシステム
a.地域メンタルヘルスチーム
b.児童・思春期精神医学チーム
c.学校とCAMHS
Part 2 NICEガイドライン
Ⅰ NICE ガイドラインにおける治療の基本
1.どのような状況にも共通する治療の基本
a.症例から,治療の始め方の課題を考える
b.Aさんの治療が始まるまでのさまざまなハードル
受診に至るまで
Ⅱ NICEガイドラインの推奨ステートメント
1.評価と治療の連携
a.Aさんの経過をNICEガイドラインから判断すると
b.1.1.1.1?1.1.1.4 のステートメントについてのさらなる考察
2.良い情報とサポートの提供
a.プライマリケアの役割
3.早期に援助を得ること
a.地域摂食障害専門チームでの連携のあり方
4.身体面のマネジメント
5.児童・思春期ケースに対する配慮
6.プライマリケアおよびメンタルヘルス以外のセッティングでの摂食障害の同定とスクリーニング
Part 3 神経性無食欲症(AN)の治療
Ⅰ プライマリケアにおける神経性無食欲症(AN)の評価とマネジメント
1.体重についての考察
Ⅱ 神経性無食欲症(AN)の心理的治療
1.ANの心理的治療の共通要素
2.外来での心理的治療
a.治療期間
3.入院治療の心理的側面
4.退院後の心理的治療
a.ケアプログラム−退院後の連携
b.再発マネジメントカード
5.児童・思春期のAN患者に対する配慮
a.さまざまな家族へのアプローチ
Ⅲ 神経性無食欲症(AN)の薬物療法
Ⅳ 神経性無食欲症(AN)の身体管理
1.体重増加の管理
2.リスクの管理
3.患者の意思に反する栄養補給
Ⅴ 神経性無食欲症(AN)の入院治療
1.デイケア
Ⅵ 児童・思春期患者に対する配慮
Part 4 神経性大食症(BN)の治療
Ⅰ 神経性大食症(BN)の心理的治療
1.Cさんにはどのような治療がベストか−イメージ共有のための症例
2.Cさんにはどのような治療が行われるか−日本の日常診療での選択肢
a.Cさんの行動予測
3.NICEガイドラインではBNに何を勧めているか
4.「心理的治療」の第一段階にあげられるセルフヘルプについて
a.セルフヘルププログラムとは何か
b.セルフヘルププログラムの効果に関する研究結果
c.「ガイデットセルフヘルプ」への発展
5.NICEガイドラインをCさんの治療に生かすとしたら−日本では何ができるか
a.症状の記録,症状モニター
b.動機づけの方法の工夫
動機づけを数値で表す
手紙療法
初診後のフォーミュレーションの手紙を本人に送る
6.NICEガイドラインが推奨する認知行動療法(CBT)とその他の本格的心理療法
a.BNに特化したCBTの位置づけ
b.その他の心理療法
c.摂食障害に特化したCBTとはどのようなものか
d.認知の再構成
e.日本でできること
Ⅱ 神経性大食症(BN)の薬物療法
Ⅲ 神経性大食症(BN)の身体面のマネジメント
Ⅳ 神経性大食症(BN)の入院治療
Ⅴ 児童・思春期患者に対して必要な配慮
Part 5 非定型的摂食障害の治療
Ⅰ 非定型的摂食障害
1.非定型的摂食障害の一般的治療
2.むちゃ食い障害の心理的治療
3.むちゃ食い障害の薬物療法
おわりに−良い治療のための「処方箋」
用語解説
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.