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発達障害診療の第一人者である田中康雄先生の33年間の臨床実践と、そこから得た知と技と哲学を余すところなく開陳した1冊。 発達障害を生活障害としてとらえ、生きづらさを抱える当時者に寄り添い、その理解と支援の実際を、豊富な事例を提示しつつ年代別に詳述。家族、学校関係者への対応や支援、多職種との連携の方法についても、具体例をあげて指南。診察室の臨場感溢れる珠玉の1冊。
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目次
はじめに-発達障害臨床の門前にたどり着くまで
第1章 「生活障害」としての「発達障害」
1.発達障害は増えているのか
2.そもそも発達障害とは
3.発達を考える
4.スペクトラムとしての発達障害
5.生活のなかでの発達障害の評価
6.精神医学の宿命
7.発達障害は生活障害
8.DSM-5 からみた発達の障害(生活障害)
a.神経発達症群(neurodevelopmental disorders)
b.神経発達症群との鑑別あるいは併存する生活障害
9.その人の心のありように近づく診断の意味を考える
a.スタンダードなガイドラインとしてのDSM-5
b.臨床診断の原則
第2章 ライフサイクルからみた面接の工夫と治療の実際
1.面接で心がける3 つの視点
2.ライフサイクルにおける心の危機
a.親になる前の心の危機
b.出産から幼児期前半までの心の危機
c.幼児期後半の心の危機
d.学童期の心の危機
e.思春期の心の危機
f.青年期以降の心の危機
3.ライフサイクルによる面接の工夫と治療の実際
a.出生後から就園まで
b.就園から就学前まで
c.小学校
d.中学校
e.高等学校
f.大学
g.成人
第3章 ライフサイクルのなかで行う鑑別診断を通した支援
1.出生後から就園まで
2.就園から就学前まで
3.小学校
4.青年・成人
5.思春期(中学校,高等学校)
第4章 二次的問題について
1.出生後から就園まで
2.就園から就学前まで
3.小学校,中学校
4.思春期
5.青年・成人
第5章 きょうだいを考える-映画『シンプル・シモン』から-
1.発達障害をもつ方のきょうだいのさまざまなありよう
2.きょうだいの思い,親の思い
3.映画『シンプル・シモン』にみるきょうだい関係
第6章 精神療法的視点における抄察
1.精神療法的視点とは
2.発達障害への精神療法と精神療法的視点
第7章 薬物療法について
1.精神科薬物療法を考えるとき
2.精神科薬物療法にある課題-特に子どもに対するとき
3.子どもへ精神科薬物療法を行ううえでの留意点
第8章 福祉・教育・医療の現状と課題
1.福祉の現状と課題
a.経済保障
b.自立支援医療制度
c.障害手帳
d.児童福祉法・障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス
2.教育の現状と課題
3.発達障害者支援法の改正
4.私の医療の現状と課題
おわりに-発達障害臨床から素人の相談者へ
文献
索引
Nakayama Shoten Co., Ltd.